《2003.8.6〜8》
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※8月5日以前の日記は、前ページに掲載
8月6日(水) さらに暑さが増し、帰りの近鉄沿線では激しい雨音を車内で感じました。
「アクション日記」のはじまりへ
昨日の三重県議会の視察でのこと。「公用車で自宅送迎される場合でも費用弁償が支給されるのですか?」という質問が、堺市議会の副議長からありました。県議会側の回答によると「自宅への送迎は、ほとんど例がない」とのこと。おそらく副議長は、「二重取り」との批判も聞かれる自分の立場が気になったのでしょう。しかし、“1万円日当”をやめにするか、公用車の送迎を断るか、ご自身が決断すれば、他人にきくまでもなく悩みはすぐに解消するのでは…。
さて、今日は名古屋市会で円形議場の視察です。昭和8年に建築されたというこの議場、さすがに歴史の重みを感じました。しかし、議場の形だけで議会の中味がよくなるわけではないようです。中日新聞の朝刊に現職議長の不祥事が大きく報道されていて、その対応に追われる最中での訪問となったようで、ご迷惑だったかもしれません。公式な視察日程を終えてから、先日の講演に呼んでいただいた齋藤亮人議員を控室に訪ね、しばらく懇談してから帰阪しました。 ▼ホームページのアクセス・カウンターは、15,000を超えました。
8月7日(木) 台風の影響か、夕方から不安定な天候になりました。
阪南市で開かれた「大阪府南部市議会議員研修会」に参加。実は、14年あまり議員をしていて、毎年開催されるこの種の研修会に参加するのは初めてのことです。いつもは、いかにも“御用学者”らしい人の話という印象が強く、参加意欲はまったく湧きませんでした。ところが、今年は龍谷大学の富野暉一郎教授(元逗子市長)で、演題も「これからの地域経営と議会の役割について」。議会改革の論議に際して、他の議員と共通認識の素材を得られると思って出かけました。話の内容はこの研修会向きにうまくまとめられていて、堺市議会から20人あまり参加した議員の皆さんは熱心に聴講していたようです。それに、自治体議員勉強会のメンバーも、数えると8人いました。ところで、富野さんとの出会いは、10数年前、市長選挙の応援に駆けつけた折のこと。JR逗子駅前で退勤市民の到着を待つ間、「長谷川さん、尻取り遊びをしましょうか」という気配りや、そんなふうにゆったりした選挙ぶりに感心させられたものです。なお今日は、研修会終了後の会場で、岩室阪南市長からもカムバックを祝う言葉をいただきました。
8月8日(金) 台風接近で、各地に被害のニュース。お見舞い申し上げます。
産廃処理法違反で起訴された安井市議は、まだ拘留中です。今日開かれた市民環境産業委員会での私の質問に、市当局はやっと、不法投棄の舞台となった酪農団地の幹部に話を持ちかけたのは「市議本人だった」ことを認めました。しかし、他の質問への答弁資料を持ち合わせていなくて、取り寄せに20分ほど休憩を余儀なくされるなど、あいかわらず緊張感を欠いた仕事ぶり。これでは、とてもとても「政令指定都市」などおぼつかしいものです。
ともあれ、現職市議が刑事事件で裁かれることになったこの事件は、市議会の対応も問われています。会議終了後の委員協議で、私は「100条調査委員会を設置して、強制力のある調査を行うべきだ」と主張しました。そして、とりあえず次の2点を確認しました。@この事件の経過について、市当局から委員会宛の公式な報告書提出を求める。A9月2日に開催する委員会に参考人(当該議員と同人の息子、酪農団地の幹部2人)の出席を求める。
委員会を再開してそのことを決めようとしたのですが、「速記士」が帰った後だったため、11日にあらためて委員会を開き、決定することになりました。その手続きのためだけの委員会は、きっと数分で終わるでしょう。それでも出席日当は1万円。私のほか受け取り拒否の委員が2人いますが、その他の委員7人のための支出がまた必要です。やっぱり急いで見直さないと…。