《2009.3.24》
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※3月23日以前の日記は、前ページに掲載
3月24日(火)今朝の気温は昨日よりさらに下がり、まるで冬に舞い戻ったようでした。
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地下鉄・新金岡駅AB出入口での駅前議会報告を済ませてから、市役所へ。きょうの予算委員会総括質疑は、共産党から始まって私が最後です。
まず取り上げたのは、1月23日に三国ヶ丘駅前の路上で起こった“腕立て伏せ事件”です。「教師らしい男性が高校生20人ほどに路上で腕立て伏せをさせ、乗降客の邪魔になった」、「服装などの注意をしてたようだが、大勢の人が通る場所でおかしな事です」…との報告が、北口で「議員活動報告」を配っていた二人のボランティアからありました。
●市立堺高校教師による生徒への人権侵害への鈍感な対応
私自身は西口でスピーチしており、現場を見ていません。しかし、人通りの多い駅前での尋常でない出来事です。市教委に調査を依頼すると、当日、市立堺高校の教員が同校生徒の通学時の服装指導に当たっていたとのこと。詳細に調べて対応をするように求めていたのに、事件から3か月も経ちながら正確な状況確認すらできていなかったのです。「10回程度の腕立て伏せは体罰ではない」と弁解するのですが、「スカート姿の女生徒が強制される場面を見て、目のやり場に困った」と、すぐ側で目撃した人は言っています。仮に正当な理由がある懲戒行為であったとしても、あまりにも場所をわきまえない教師の振る舞いです。「初の民間人校長」と注目を集めたシャープ出身校長先生の下で起こった事件としても詳細の点検が必要でしょう。
●1.29地裁判決は、「判決理由の重みを真摯に受け止め」…と訂正
指名停止業者への随意契約を「違法」とした判決について、被告堺市の担当部局が「第三者的、客観的にみた大阪地方裁判所」と表現していたことについて、過日の総務財政委員会でその認識の誤りを問いました。これに対して、きょうは「司法機関である裁判所から示された判決理由の重みを真摯に受け止め、今後の判断に活かしていきたい」と訂正がありました。
●堺病院移転…議事録の発言者名を公表へ
また、市立堺病院の全面移転方針を決めた「堺市保険医療審議会」や「市立堺病院のあり方検討懇話会」の議事録で発言者名が伏せられていることを、総務財政分科会で指摘。透明性や説明責任に欠けると追及したことに対しては、次の答弁がありました。保健医療審議会=「できるだけ早い時期に発言者を確定させ議事録を是正したい」。あり方検討懇話会=「会議要旨に発言者名を記載し、公開することを前提に懇話会委員に確認している」。
★2009年度予算案への討論
総括質疑が終わった後、予算案について各分科会などで指摘したことを踏まえ、次のような意見表明を行いました。
@「環境にやさしい、人にやさしい」という謳い文句が否定されるようなLRT事業は困る。市民の納得が得られていない段階での事業推進は認められず、該当予算には反対する。
A市立堺病院の移転は、まだまだ市民の疑問に答えるような説明がなされていない。議事録や対応の不透明さを改め、説明責任を果たすべきだ。
B市長が、市政の公開性や透明性、アカウンタビリティーを強調しているのに、そのお膝元においてさえ情報公開推進への対応がなされていないことを、まず改めてもらいたい。
C1.29判決は堺市の行為を違法とした。説明責任はコンプライアンスを前提として成り立つのであり、法令遵守を市政執行の第一義とすることを求める。
D「環境モデル都市」の認定を受けたと言え、他市と比べて環境施策の遅れがある。モデル都市の行動計画や環境アセスメントの面でさらに改善を図るべきだ。
E議会の説明責任も問われる。説明会開催要請に返事すらしないのは遺憾だ。海外視察旅費の見直しなど、議会構成員の一人として責任を全うしたい。