《2012.6.8》
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※6月7日以前の日記は、前ページに掲載

本会議が始まる前に、昨日の議事の進め方について議長と話し合いました。今後の運営にあたって注意してもらうことにし、冒頭に前日の続きの発言を求めるような異例なことは避けました。
開会前の議場で雑談した教育長は、「市長の次に発言するつもりだった」とのこと。まあしかし、事前予告なしに提案した私の「都市内分権プラン」を聞かされ、「言いたいことがあったらどうぞ…」と水を向けられた竹山市長にすれば、警戒心が先に立ったはずです。また、泉州水防事務組合の改革にしても、いまや「抵抗勢力」と思える他市町長の意向を斟酌すれば、そう簡単に答えられないでしょう。
いずれにせよ、私の持ち時間の残り(答弁含む)は3分余り。また、機会を改めて議論することにしました。

▼「効果的な学習のあり方を検討する」…と堺市教委の答弁
現在、堺市の学校では、小学校5・6年の「新しい保健」や中学校の「新しい保健体育」の教科書に載っている「生活習慣病」や「喫煙の害」のところで、わずかに「がん」に触れているだけです。大綱質疑での私の指摘に対して市教委は、「小中学校の健康教育の一環として、『がん』を正確に理解し予防を進めることは、生涯を通じ自らの健康を適切に管理し、改善していく資質や能力の育成につながる」と答弁。そして、「現在、がん対策推進協議会においても『がん教育』について審議されており、今後、国の動向を踏まえるとともに、先進的な取組事例の研究や本市の実態等を調査し、保健等の教科と『命の大切さ』を学ぶ道徳などとの連携を図る効果的な学習のあり方について検討する」と約束しました。

●小中学校における「がん教育」について
先日、東京の豊島区を訪ねた折、同区の教育委員会が取り組んでいる「がんに関する教育」に注目しました。右の写真は、その際に使用する小学校と中学校の教材です。冊子は、教師用の指導の手引き。CD-ROMは、パソコンや電子黒板で表示できるプレゼンテーション資料と、がんを克服した区民のインタビュー映像で構成。がんとはどのような病気で、どのようにすれば予防や早期発見ができるかを学べるようにしたものです。国立がん研究センターの研究者が監修したこの教材について、堺市教委にはあらかじめ情報提供しておきました。

●橋下さんとは異なる「都市内分権」のすすめ
ともあれ、竹山市長が1年余り先に迫った来秋の市長選を意識し始めたのは間違いありません。今日も、「市長とは意見が異なる」と主張する維新の会市議団が、「市長給料の20%カットは選挙準備か?」と詰め寄っていました。しかし、その観測もあながちはずれていないと思います。だとすると、問われるのは竹山さんの実績です。そして相手の攻撃の狙い目は、「大阪都構想」への不参加でしょう。「政令市の財源と権限を生かすのが市民の利益だ」と主張する竹山市長が、どれほどの都市内分権を実行したか、それが市民にはっきりと認識されているか…が勝負になるのではないかと、私は思っています。
橋下さんや、親分に陶酔している維新議員がすぐ口にする「統治」とは逆に、「住民参加による分権」をやるべきだと提言しました。そして、「思いつきだが…」と断った上で、区長の権限を強化するなら、4年程度の任期制とし、区長の顔が区民に見えるように市議選と併せて信任投票を実施する。また、各区に「区協議会」(仮称)を設け、当該区選出の市議や公募市民が区行政のチェック役を務める仕組みを作ってはどうか…など、私案を語りました。

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