《2013.12.6》
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※12月5日以前の日記は、前ページに掲載

12月6日(金)最高気温15℃。国会は会期を2日延長し、あくまで「数の力」を押し通す?

さて、大綱質疑3日目です。私の前に発言した2人の議員(自民・共産)の一般質問が予定時間よりもかなり短くなったため、私の出番は午前中になりました。

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▼堺市議会では、本会議場の左右に大型スクリーンを設置。傍聴席からもよく見えます。映像はパソコンとオーバーヘッドプロジェクターから送る仕組みなので、私はいつもパワーポイントスライドを準備します。資料を映像で示すことによってより分かりやすい議論をしようと心がけ、今日は発言原稿を持たずに臨みました。下の写真はその質疑風景で、議長や市長、理事者は左右どちらかのスクリーンを見ながら聴いています。

●今回も橋下氏のお陰?…市長選挙の総括
議論の最初は市長選の総括です。出口調査の結果をスクリーンに映し、「反維新統一戦線」が力を発揮したことを語りました。また、「竹山vs橋下」という対立構造ができたため、現職市長でありながらチャレンジャーとして戦えたことが勝因で、当選は前回に続いて橋下氏のお陰では?と問いかけました。竹山市長は、苦笑いしながら「初めて聞いたが、当たってるかもしれない」と認め、「広範な市民や団体の支援があった」と答弁。私は、その「広範な市民」によって当選したことを忘れず、2期目の市政を進めてほしいと注文しました。

●市長の所信表明…「一以貫之」の意味は?
竹山市長は、初当選後の所信表明では「自他協栄」という嘉納治五郎の言葉を使いました。2期目の所信表明の締めくくりは、「一以貫之」(いつを以てこれを貫く)でした。原典は、「子曰、参乎、我道一以貫之哉。曾子曰、唯。子出、門人問曰、何謂也。曾子曰、夫子之道、忠恕而已矣」という論語の一節です。孔子が退出した後、高弟の曾子が「師は、吾が道、一を以って之を貫くといわれたその道とは、思いやりと慈しみの心である忠恕(真心)なのだ」と解説しています。そこで、「忠恕」による市政運営に賛成。私たちは、発災「1000日」を迎えた東日本大震災、とりわけ原発事故被災者の皆さんのことを忘れてはいけないと主張。朝日新聞の「福島 広がる格差」と題した特集記事を示しながら、「被災地等支援基金」の有効な活用を訴えました。
●副市長の事務分担をテーマに、受動喫煙防止の強化、自治基本条例への取り組みを要請
芳賀副市長に代わって中條副市長が就任したのに伴い、副市長の事務分担が変わりました。「健康福祉局」担当が非喫煙者の狭間副市長に移ったことに着目し、受動喫煙防止への取り組み強化を要請。また、市長公室長時代に「自治基本条例」について答弁した中條副市長に対して、竹山市長が設置を表明した「区民ボード」や「区教育評議会」など、市民参画・都市内分権施策を総体系として語る自治基本条例の制定に取り組んでほしいと提案しました。
なお、市長選前に維新市議が「敗れたら、大阪都構想を持ち出さない」と言明したことを「信じますか」とも問いましたが、市長は「この場での発言は適当でない」と答弁を控えました。