今日の健康福祉委員会の議論のテーマに「若者政策」を選んだのは、認定NPO法人「ビッグイシュー基金」が先月刊行した「若者政策提案書」を読んだからです。
ご承知のように、「ビッグイシュー」はホームレスの自立を支援する雑誌で、街角に立って販売しているのはホームレスの人々です。ビッグイシュー基金は、雑誌を発行する有限会社「ビッグイシュー日本」を母体に設立され、市民や企業が応援団として参加して様々なサポート事業を展開。多様な困難に直面している若者支援のため、この提案書を作りました。
2003年に文科省、厚労省、経産省、内閣府による「若者自立・挑戦プラン」が打ち出され、若者支援の活動が全国で始まりました。2010年には「子ども・若者育成支援推進法」が施行され、国・地方自治体・民間が連携して取り組むという基本理念も明確化。この法律に基づいて、堺市でも昨年6月に「若者サポートステーション」が開設されました。
●「若者政策提案書」に掲載のレポート紹介
ビッグイシュー基金は昨年12月、「若者政策提案書・案」の発表シンポジウムを開催。その折、12か所の若者サポートステーション(サポステ)の利用者1140人への聞き取りに基づく調査結果が発表されました。今日の質疑では、「若者施策提案書」に記載されたその内容をパワーポイントスライドにして紹介。若者政策の必要性やサポステが果たしている役割についての共通認識を図った上で、かねがね「子育て日本一の堺」を標榜している竹山市長に対して、「若者政策日本一」も付け加えたらどうか…と問いかけました。
これに対して市長は、「地域として若者をサポートする機能を作り、公的機関が相談に応じたり一時避難の場を備える必要がある。子育てや教育の環境を保障し、若者政策にも意を用いたい」と答弁。
そこで、東京都世田谷区が「子ども・若者部」の中に「若者支援担当課」という専門組織を置いている機構図を示し、堺市でも今後の若者施策充実のために検討してもらいたいと注文しました。
また、少し発言時間が余ったので、昨年11月8日のアクション日記でご紹介した朝日新聞記事を披露し、「ビッグイシュー日本」代表の佐野章二さんについて語りました。
3月6日(金)4.4℃〜11.0℃。一足先に開花するご近所のサクランボが花を付けました。