《2015.3.12》
(1509)

※3月11日以前の日記は、前ページに掲載

月12日(木)今朝は少し暖かく5.4℃。天気も回復した午後には10.5℃となりました。

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予算委員会の総括質疑で私が取り上げたのは、自分自身で状況を語ったり、意思を伝えることができない重度の障がいのある人への施策についてです。
左の朝日新聞夕刊(2015.2.16)は、知的障害と身体障害のある松本剛さんが、施設入所中に左眼失明という大けがをしたのは施設側の対応に問題があるとして、母親が起こした裁判の様子を伝えています。
昨年5月、大阪地裁堺支部は、「真偽不明」として、原告の主張を認めず、現在控訴中の事件です。同じように障がい者をもつ家族らが松本さんを支援。支援者のお一人から詳細な情報を得て、質疑に臨みました。

●6年前の事件で、堺市には記録が残っていない…
事件が起こったのは2009年4月。施設は、当時堺市の補助金を受けて運営されていた「重度身体障害者生活ホーム」です。その年の10月に身障者のグループホームが制度化されたため、この事業は廃止。また事業者は、介護給付費の不正請求などにより、大阪府から指定取消処分を受けています。ただし、当時担当していた堺市職員はすでに退職し、事件に関する記録は残っていません。このため、堺市の対応状況を検証することはできませんでした。
そこで、裁判を支援した親たちや別の施設職員らが、弁論準備の段階から傍聴を認めるよう裁判所に要望する署名481人を集め、実際に行った傍聴活動などを紹介。「明日は我が身、安心して託せない」との思いからこの活動に加わった人たちのことを語りました。

●52.5%が将来に不安
堺市が2011年にまとめた「障害者等実態調査」によると、「介護者の介護をするうえでの悩みや心配事」の問いに対して、50.2%の人たちが「自分が高齢で介護できなくなった時のことなど将来が不安である」と答えています。そこで、堺市の今後の事業展開において、障がい者の介護にあたる方々の不安を一掃するような万全の態勢を整えてもらいたいと要請。健康福祉局長が「悲しい事件が2度と起こらないように対応したい。日々の監査などを通じ、事故の未然防止のために事業者への指導・助言を行い、事件発生時の素早い対応なども指導したい」と答えました。
●予算委員会の討論で、「再度、議論を交えたい」と宣言
なお、総括質疑の後の討論(意見表明)では、昨日の日記に書いた武藤類子さんの言葉を紹介。原発再稼働、平和憲法の改変を目論む政権に対する地方自治の在り方などについて議論を交わすため、「4月の市議選を勝ち抜いて、必ず戻って来る」と宣言しました。