研修初日の昨日は翁長知事に続いて、立教大学の浅井春夫教授が「沖縄戦と孤児院〜戦後史と子どもの貧困にふれて〜」と題して講演。「沖縄戦では10万人の市民が命を落とし、生き残った人の85%が収容所生活を送った。沖縄には14の孤児院があったが、記録が残っていない。十分に栄養を与えられず、死んだ子どもが山に葬られた」。「沖縄は、戦争が生活基盤を奪い、基地に土地を奪われて産業発展を困難にするなどにより、貧困問題が起きた。戦争は国民の生活を踏みにじるが、戦争をする国としない国の分岐点は立憲であり、沖縄デモクラシーを全国に広げるべきだ」などと語りました。
●研修2日目は、稲嶺市長の講演とゲート前座り込み現場へ
昨日の研修の後に催された参加者交流会には翁長知事も出席して、8時すぎまで続きました。終了後、夜の高速道を利用して、約1時間で那覇市のホテルへ。今朝は、那覇市内の渋滞を体験しながら、研修会場に戻りました。
2日目は、基地移転先である名護市の稲嶺進市長が「地方自治と民主主義のあり方」と題して講演。やはり、「琉球処分」に始まる歴史認識を語り、「沖縄は構造的差別の下に置かれ、政府は国内の植民地、領土の一部としてしか見ていない」と主張。このような政権との闘いだが、負けない方法は「勝つまでずっと諦めぬこと」と、着用しているTシャツ姿となって訴えて、話しを締めくくりました。
講演終了後、バス2台に分乗して住民の皆さんが座り込みをしているキャンプ・シュワブのゲート前へ。現地で闘う人々との交流が行われました。