《2016.12.15》
(1793)

※12月14日以前の日記は、前ページに掲載

■西てつし議員の反対討論 ----------------------------------------------
ただいま議題となっております請願第2号「堺市議会喫煙所の廃止」について、大阪維新の会堺市議会議員団、公明党堺市議団、自由民主党市民クラブ、ソレイユ堺を代表して、意見を申し上げます。
本請願の趣旨には、禁煙の推進が国内外で進んでいるとされ、本喫煙室の存在に驚かれているとされています。
まず、禁煙の推進をうたうのであれば、本喫煙室の廃止だけでなく、敷地内喫煙所の廃止も本来はうたうべきであり、政治的なパフォーマンスを感じます。
また、議会による円満解決を期待するとしながら、議会運営委員会は協議を先送りしたと断言されております。公式の会議の場だけでなく、我々は、この件を継続して協議しているにもかかわらず、こうした認識を示されている点についても疑義を感じざるをえません。
さらに、請願事項には、あたかも市議会の喫煙室が議員のみの利用に限定され、それが社会的公平性を欠いていると解釈される記載があります。しかし、この喫煙室は、市民の方々や職員にも開放されており、この認識とは明らかに異なっていると考えます。
また、喫煙室から煙が漏れ、非喫煙者の健康リスクになっているともあります。しかし受動喫煙防止の観点から設備もされており、検査も徹底し、基準を満たしていることも確認されています。ここにも認識の誤りを指摘せざるをえないところであります。
そして、最後に禁煙の奨励をされておりますが、この請願の目的が請願趣旨文と併せて鑑みると、やはり禁煙の奨励であるとも解釈されます。禁煙を奨励されることは確かによいとは思われますが、喫煙に関連する条約、法律、政省令、指針、通知、あるいは条例において、未成年者喫煙禁止法に定められる未成年者に対する喫煙の禁止以外、個人の喫煙を制限するものはございません。我々の立場は、あくまで2003年の健康増進法施行の下、その目的である受動喫煙を防止することが責務であると考えております。
このことから、我々は、今議会に「受動喫煙防止対策の強化に関する決議」を提案をさせていただき、その観点から、堺市議会の喫煙室の廃止のみならず、敷地内喫煙所についてもより強力にその対策を行うことを決議したいと考えております。
以上の理由により、本請願に反対の意を表しまして、討論といたします。
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ちょっと長いですが、発言のすべてを聞き起こしました。市民が議会に請願したことを「政治的パフォーマンス」と切り捨てるこの感覚。さて、市民の皆さんはどう思われるでしょうか。 

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南区庭代台に住む市民の方が、堺市議会のフロアーにある「喫煙所」の廃止を求めて提出した請願が、総務財政委員会で「不採択」となったことは、昨日お伝えしました。
●維新の会などが請願に反対
市民の請願に反対したのは、何と、前議会で「喫煙所廃止」を提案した大阪維新の会のほか、公明党、自民党市民クラブ、ソレイユ堺という議会内の大きな会派です。これら4会派の談合でまとまった「討論」を読み上げたのは、ソレイユ堺の西てつし議員。多分、同会派の山口典子議員が委員長なので、役を担ったのでしょう。

12月15(木カジノ法、年金カット法…強行採決に怒りを広めたいもの。今朝は1.3℃。