小林・黒瀬両議員による政務活動費や政務調査費支出に関する疑惑解明のために設置された百条委員会のメンバーで、今、いちばん責任感覚を自分に言い聞かせているのは、田渕和夫委員長と小堀清次副委員長ではないでしょうか。印刷・ポスティング業者の出頭拒否という事態を受けて、これからの委員会運営をどうするのか。2人のリーダーシップによって、今日、2つのことが全会一致で決まりました。
●小林由佳議員と黒瀬大議員の再喚問
百条委員会は、昨年2月12日に小林由佳議員を、また4月28日に黒瀬大議員を証人として喚問し、証言を求めました。ご承知のようにその際、小林議員は22項目にわたって証言を拒否し、黒瀬議員の証言もあいまいでした。ところが、それぞれが自己保身を図ったからでしょうか、証言内容を突き合わせると食い違いや新たな疑問点が浮き上がってきます。そこで、これらの疑問の解明をめざして、両議員を再喚問することになりました。
●アルバイト3人に関する資料要求
なお、小林議員の収支報告書を精査すると、平成23年度〜25年度の間に4人のアルバイトを雇用したことになっています。25年度分の住民監査請求とその後の調査経過により、うち1人は印刷・ポスティング業者の吉田誠也氏であることが判明。ポスティングを請負いながら履行しなかった業者がアルバイト雇用されたことも不思議ですが、その雇用時期が堺市長選挙の当月と前月であることにも疑問が広がります。また、残りの3人のアルバイトについても、チラシ等の印刷時期と雇用期間のずれがあるなど、その雇用実態を解明する必要性に迫られており、小林議員が証言拒否したチラシ配布の場所や印刷枚数なども、配布にあたったはずのアルバイトからその実状を確かめることができるでしょう。
そこで、すでに出頭拒否で告発を決定した吉田氏以外の3人の証言を得るため、とりあえず、当人たちの住所・氏名が明記された領収証の添付文書を保管している市長に対して、資料要求をすることを決めました。
●2月6日に百条委員会を開催し、正式決定
なお、以上のことは今日の委員協議で全会一致で決定されたので、2月6日(月)午前10時〜百条委員会を開催して正式に議決します。その後、議決にもとづいて、議長から市長に資料要求することになります。
南海・白鷺駅前での議会報告は、途中から小雪に見舞われました。雨だったら中止を余儀なくされたでしょうに、何とか予定時刻まで続けることができてホッとしています。とは言え、「議員活動報告」を配布するために参加して下さったボランティアの皆さんには、厳しい気象環境のなかで2時間近くがんばっていただき、申し訳ありません。もっとも、受け取って下さった方々の反応はたくさんあって、激励だけでなく、政務活動費についての的確なご指摘も伺いました。
終了後に登庁して、議会力向上会議に出席。政務活動費運用指針の改定などについて正副座長(議運正副委員長)案が示され、今年度の支出分から始まるインターネット公開についても議会事務局から説明がありました。旅費支出を定額ではなく実費とするなど、それなりの前進は見られるのですが、車リース代の按分上限設定などについては消極的なようです。