《2018.5.24》
(2015)

※5月23日以前の日記は、前ページに掲載

月24(木未明まで残った雨は上がり、快晴になりました。気温は、18.6℃〜26.2℃。

10時から再開された議会運営員会では、正副議長選出についての会派調整は成立しなかった旨が報告されました。一体どのような調整協議が行われたのか、その経緯は明かされません。例年のことですが、市民だけでなく、当事者である会派以外から見ると、不透明この上ありません。
結局、正副議長も「選挙」で選ぶことになったのですが、私が提案した「議長や副議長になろうとする議員の所信表明」については、「実施しよう」という会派は皆無でした。

●どの会派にも、「議会改革度=第1位」の自覚はないようです。
各会派の見解を聞きながら私が残したメモは、次のとおりです。
▼大阪維新の会=悪くはないが時期尚早だ。今回は見送る。▼公明党=内容的に調べてみなければならない。役員選考のあり方が課題の根幹で、全会一致になるような仕組みを検討すべきだ。▼自民党=(長谷川提案は)検討に値するが、じっくり議論したい。▼ソレイユ堺=議会改革は積極的に進めるべきだが、どういう制度設計をするか時間をかけなければいけないから、今回は実施できない。▼共産党=今回は見送って、今後の検討課題としたい。
堺市議会では、毎年1回、5月議会で役員改選を行うことになっています。議長などの選挙は地方自治法第118条に基づいて行うのですが、同条第2項に「議員中に異議がないときは、前項の選挙につき指名推選の方法を用いることができる」との規定があります。
会派間の事前協議がまとまれば、よほどのことがない限り、私も「指名推選」に協力することにしています。その理由は、民主主義の原理は「多数決」ではありませんから、円滑で充実した議論を実現するために円満な議長選出も必要な手段だと思うからです。
●議員は、「堺市議会議会基本条例」の規定を忘れてはいけません。
しかし、市民の皆さんからは、「まるで談合だ」との批判があるかもしれません。ただ、「選挙」になっても結果はほぼ見えています。会派間の事前協議は、正副議長と正副議運委員長をセットにして行われているようで、昨日の議運選挙への対応から推測すると、公明党・自民党・ソレイユ堺の3会派は「議長=ソレイユ」「副議長=公明」とする話し合いを整えていると推測できます。また、今回はその結論に大阪維新の会が納得しなかったから「選挙」となったはずです。
せっかく選挙するのですから、「候補者」に推された議員がそれぞれの所信を述べ合った後で投票を行うことにすれば、市民の皆さんにも選挙過程をオープンにできるのです。堺市議会の議会基本条例は、「議会の活動原則」として、「議会活動の公正性及び透明性を確保すること」(第3条第1号)と定めているのに、議員自身がこれを忘れ去っているように思えます。
●いつも思うのですが、「維新の会」って、ほんまに「改革政党」なんでしょうか?
今日の議運での各会派の見解を聞いて、最後に発言の機会を得た私は、開口一番、「がっくりきた」と述べました。まったく予測しなかった訳ではないのですが、すべての会派のあまりにも消極的な態度には怒りすら湧いてきます。
とりわけ、「古い政治を壊す。新しい政治を創る」と標榜している大阪維新の会が、「時期尚早」として反対したことには、「本当に改革政党なの?」と疑問を投げかけました。自党の議員を選出することにこだわって選挙となったのですから、堂々と所信を語り合い、市民の皆さんに選挙過程と結果を示したいとは思わないのでしょうか? それとも、議論に自信がないのでしょうか。

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