竹山市長に辞職を勧めるために用意した千利休の遺偈(上)について、本会議の討論では「その意味を語る力はありません」とお断りしましたが、何人かの方々から「どういう意味ですか」と尋ねられました。
例えば、高橋富雄著『引き際』(河出書房新社)では、「わが人生七十年、今ここに終える。さらばぞ、えーい、えーい。わが命を断つこの必殺の剣は、祖仏も共に殺して無明に入る」。続く辞世の句(下)は「わが手に取り持つこの一本の刀で、この命を断ち、その剣を天高く投げ上げて祖仏共に命を断って生死を離れるのだ」と意訳されています。
なお、高橋氏が参考にしたという芳賀幸四郎著『千利休』(吉川弘文館)には、古書からの考察ともう少し長い「通釈」が示されています。またその芳賀氏は、「この辞世の偈と和歌の意味」は「古来諸説あるが、最も参考になるのは柴山全慶老師の『利休辞世の内容』という一文である(千宗左編『表千家』所収、角川書店刊)」と書いています。
10連休の3日目。この3日間は、ほぼ半年にわたって放りっぱなしだった事務所周りの花たちの世話。初日は琉球アサガオのネットを張り、昨日仕入れてきた新しい花苗を、今日植え付けました。
過日、印刷所から納品があった「議員活動報告」(№83)は、連休明けからお届けする心づもりでいました。しかし、地域配布を担っていただいている方々の中には、早くも事務所まで受け取りに来て下さる方があります。まだ仕分けが済んでいないのですが、その場で数えてお渡ししています。
さて、今日午前中、「市政を刷新し清潔な堺市政を取り戻す市民1000人員会」の賛同者会議の案内をいただいたので出席。市政の現状を憂う市民は多いようで、会場の堺市産業センターの会議室からはみ出すほどの人々が集まっていました。
その後、中央図書館に足を運び、昨日の日記に書いた「柴山全慶老師の『利休辞世の内容』」が掲載された書物を閲覧。柴山氏は「利休は、自刃という一事をつうじて、真に解脱者の風光を示し、われわれにかかる大説法をのこしたとみるのが、辞世の偈を書き残した真の意味というべきであろう」と解説しています。