●帰路便も大幅遅れ
今回の沖縄訪問は3つの目的を持っていました。一つは、那覇市議会の議会改革についての調査。次いで、堺市議会の意見書採択に関わる辺野古埋め立ての現状把握と、自由都市・平和貢献賞を授賞された佐喜眞道夫さんとの懇談。さらに、今日にも世界遺産登録が実現する百舌鳥古市古墳群の今後を考えるため、沖縄の世界資産のいくつかを見ることでした。ガイドを務めてくださった崎山正美さんのお力添えで、その目的を達することができました。なお、関西空港行きの最終便は往路と同様に1時間の遅れ。帰宅時には日付が変わっていました。
4日間にわたる沖縄訪問の最終日は、午前中に那覇市内にある「対馬丸記念館」と「不屈館」を見学しました。
1944年8月、沖縄県内の各地から集められた学童らを乗せた疎開船「対馬丸」が本土を目指す途中、米海軍潜水艦の魚雷攻撃で沈没。学童775人を含む1418人が犠牲となりました。
対馬丸記念館は、この事件の犠牲者の鎮魂と子どもたちに平和と命の尊さを教え、 事件を正しく後世に伝えることを目的として設置されたもの。平日にもかかわらず、たくさんの見学者が訪れていました。
また「不屈館」は、沖縄の祖国復帰と平和な社会の実現を目指して命がけで闘った瀬長亀次郎(元衆議院議員)が残した資料や沖縄の民衆の戦いを後世に伝えるために設立された資料館です。亀次郎さんは沖縄の人々が闘いのよりどころとする人物で、沖縄音楽グループ「ネーネーズ」が、「それは海が赤く泣いている/自然をこわす人がいる/約束は守らずそっぽむく/あなたならどうする/愛と涙/おしえてよ亀次郎」と唄っています。
午後は、世界遺産登録のひとつである「玉陵」(たまうどぅん)を見学しました。また、これらの世界遺産登録に際して、まちなみ保存の構想策定などに関与したコンサル事業者「国建」を訪問。取締役地域計画部長の宮城榮治さん、同部上席研究員の大城涼子さんのお話を伺いました。訪問は以前同社の社員だった崎山さんのお膳立てよるもので、比嘉盛明社長にもご挨拶する機会を得ました。