共産党議員の大綱質疑が通告時間よりも20分ほど早く終わり、私の出番も早まりました。通常の半分「20分」という時間制限でのやりとりの厳しさを痛感。1テーマに絞り、2人の答弁予定の答弁を見送ったものの中途半端に終わりました。なお、議論の内容は明日の日記で報告させていただきます。
昨日の大綱質疑はマスク着用で演壇に立ちました。事務所スタッフ手作りの「よそ行きマスク」です。3月の議会では、ほとんどの議員が議席で付けていても発言時に外しましたが、今議会は誰もが付けたまま。
さて、20分での完結をめざして、「アスベスト対策」から議論を始めました。本市でアスベストを語る際に忘れてはならないのは、2つの大事件です。
●市施設での飛散と重なるミス
一つは、2016年6月に発生した北部地域整備事務所のアスベストがれき飛散事件。煙突内にアスベストがあることを認識せずに工事発注。工事監理も外部委託。発見後の除去工事でも、「取り残しがある」という測定業者の報告書の一部を隠し、市民の情報公開請求で明るみに出ました。
●麻袋加工業での健康被害
もう一つは、西、堺、北、中の各区にまたがる地域で1940年~70年代に操業された麻袋加工業に起因する健康被害です。
2014年4月に被害住民が記者会見して判明。堺市も国の検診事業に協力し、健康手帳の発行など啓発に努めています。
●アスベスト対策推進本部の活動報告と永藤市長の認識を質す
二つの事件を受けて、堺市は2017年5月に「アスベスト対策推進本部」(本部長=市長)を設置して全庁的な取り組みを進めてきました。まず、3年間の取り組み状況と今後の課題について報告を求めた上、永藤市長の認識を問いました。
市長は、「アスベスト使用は禁止となっているが、これから解体のピークを迎える。大災害に倒壊・破壊による露出する可能性もある。今年1月には、調査体制を強化を図るために建築物石綿含有建材調査者協会(ASA)と協定を締結し、自分自身も意見交換を行った。就任前の事件は記憶しているし、長谷川議員が毎年議論していることは議事録で見ている。市民が安心して暮らせるよう、庁内がしっかり連携しながら対策を進めたい」と答弁。
この辺りで残り時間が少なくなったため、ミスを重ねた事件への反省が抜けている事などを指摘し、予定していた建築都市局と市教委への質問は省略して議論を終えました。