維新議員が「マージャン疑惑」と決め付けたため、13日に開かれた議員総会について、多くの市民から感想が寄せられています。その多くは、「市議会は一体何を議論しているのか」「あのだらだらした質疑応答こそ腹立たしい」など、概してこの「事件」に時間をかけていることへの批判でした。6月8日本会議のニュースを流した関テレやABCも今回は報道していません。
他のテレビ局も取材には来ていたようですが、報道対象にならなかったようです。また新聞は、6月8日にも記事にした毎日と、新たに朝日が報じましたが、読売や産経は静観のままです。
その一方、地方紙である「泉北金剛コミュニティ」がWeb版に「速報」で報じています。「堺市市議・市職員の賭け麻雀疑惑 確たる証拠を示せず」との本文ともに、「疑惑追及より前に市議と職員の不適切な関係を正せ」との山本裕記者の解説も載っています。(以下、解説全文)
▼大阪維新の会が「告発」した賭け麻雀疑惑は結局、維新が何も証拠を示せないまま、幕を閉じそうだ。確かに、維新が言うように8人が口裏を合わせている可能性はゼロではない。しかし、維新が確たる証拠もないまま、市議や市職員を名指しした罪は重い。心証だけで疑惑があると決めつけ、潔白を証明しろとは無茶苦茶だ。「アリバイがなければ、無罪を証明したことにならない」とは、えん罪事件などでよく聞く台詞だが、維新の人権感覚は、そのレベルなのか。竹山修身前市長の政治資金に関する百条委員会もそうだが、捜査権も捜査能力もない市会議員が「真相解明をする」と息巻いたところで、結果はこの通り。せいぜい、ただのパフォーマンスに終わるしかない。
▼それよりも問題なのは、今回の騒動で明らかになった一部の市議と職員の不健全な関係だ。
賭け麻雀の話を市議にした職員は、別に不正を告発しようとしたわけではなく、会派内の団長選挙で敗れた池田克史市議に職員や市議との交流を勧めようと思ったのだそうだ。つまり、人望のない市議に「麻雀などを通じて人脈を広げてはどうか」とアドバイスするつもりだったというのだが、果たしてそれが市職員の仕事だろうか。公務員の本分を忘れているとしか思えない。
▼また、賭け麻雀があったとされた5月3日には、市議2人が職員1人を事務所に呼び出し、何時間も雑談をしたり動画を見たりしていたそうだ。市議2人は反省の弁を述べていたが、賭け麻雀どころか、市議と職員の癒着を疑われても仕方がない行為だ。今回の騒動は、こうした市議と職員の不適切な関係が招いたものだともいえる。「疑惑追及」はいい加減にして、市議と職員の適切な関係について議論するほうが先なのではないか。
(注)私は、どうしてもという必要が無い限り、個人名を挙げて攻撃することを好みません。ただ、引用文の修正は著作権を侵すことになるので、▼印以外は原文のまま掲載しました。
さて、今朝はJR堺市駅前で議会報告。配布している「議員活動報告」には堺市民の新型コロナ感染状況が「落ち着いた」と掲載。ところが、昨日は一挙に6人の新感染者が判明するなど累計127人に増大していることを伝え、拡大防止への注意などをスピーチに織り交ぜています。
なお、明日も雨の心配はなさそうで、南海・百舌鳥八幡駅前での議会報告を予定しています。私自身は3日連続の早起きとなり、ちょっとハードですが。