以前の日記にも書きましたが、10月7日にある小学校の「保護者です」と名乗るメールが届きました。「かれこれ半年以上、毎日毎日、小学校にブルーの車が駐車されています。でも、10月5日だけはなぜか車がなかった。先生は車通勤で校内駐車してもよいのでしょうか」
堺市教委は2004年3月の議会での私の指摘を受けて、同年5月24日に「学校園敷地内を原則として駐車禁止とする」との通知を出しました。やむを得ない事情で駐車する際は申請し、校長の「駐車許可証」をダッシュボードに置くなどの手順も、全教職員に伝えています。
メールが届いた翌日、市教委に調査を依頼。その後で現場に赴いて、表の道路から見える場所にブルーの車が駐められていることを確認しました。(写真)
市教委の調査に対して、駐車していた教員は「コロナが怖く、2月ごろから車通勤した」と認めたものの、「9月に教頭から車通勤を指導されたが、校内駐車のことは言われなかった」と言い訳したそうです。この教員は「バス通勤」と届け出て通勤手当の支給を受けており、市教委は不正受給した8万4千円余りの返還を命じました。
他方、校長は「4月ごろに駐車に気づいたが、コロナ禍で仕方がないと判断した」と言い、「10月5日だけは、市長が視察に来るので駐めないように」と伝えたとのことです。また、この間に市教委が行った通勤方法や校内駐車に関する調査には、教頭が虚偽回答をしていたことも判明。あまりにもでたらめな学校管理が明らかになりました。校長、教頭共に管理職としての資格はゼロです。
市教委は、11月27日に3人の懲戒処分を発表。新聞報道を読んだ「保護者」の方からは、「コロナ禍の言い訳はうそ。もっと前から駐車しているし、校長も知っていたはずです」との追加メールが届きました。写真のように、駐車場所は校舎と給食配膳室の間で、児童らが日常的に通行するところです。なのに、「4月まで知らなかった」という校長の証言はまったく信用できないと私も思います。
今日の大綱質疑では、これらの問題を指摘。また、私が初めて校内駐車の問題を議会で指摘した1982年9月の新聞記事を示して、当時の教育次長が「以後、こういうことがないよう、十分指導していきたい」と答えたことも披露しました。「38年経っても指導が行き届いていないではいか」と教育長に質したところ、中谷教育長は「こうしたことを防ぐため、いろいろな手立て講じ、システム化もしてきた。にもかかわらず、虚偽の報告があり、校長が駐車を認識しながら適正指導ができなかったことは信じられず遺憾だ。現状を真摯に受け止め、改めてルールの徹底を図る。また、学校管理職の認識の甘さは許されないので、全市校園長に対して直接指導したいと考えている」と答えました。