昨日の総括質疑で議論した金岡公園入口の工事現場を見に行って、最初に気づいたのは、180度方向を変えなければいけないスロープの折り返し部分です。車いすに限らず、自転車走行でも困難を伴うのではないか? とりわけ、保育園に自転車送迎される父母などには危険も伴いそうです。そこで、昨日の日記で紹介した野村博さんさんに写真と工事仕様図を送り、意見を伺いました。
●ご自身も車いすを使う野村博さんの見解
野村さんも、「寝台型の車いすような人が曲がり切れるかどうか」「救急搬送者のときのストレッチャーも通過できるか」など疑問点を指摘。そして、スロープ部分で別々の自転車や車いすがすれ違う状況を心配され、「折り返し部の奥行きを広げて、待機スペースを設けるべき」と提案されました。
建設局長に「英断」を求めたところ、「後日、野村さんにも現地立ち会いをしていただき、ご趣旨をとらえて、ご期待に添えるように進めたい」と答弁。
●「バリアフリーガイドライン」の本意は?
当該の工事計画にあたって市当局は「国交省の『都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン』等の基準を遵守し、傾斜路の縦断斜度5%以下、有効幅を180㎝にした」と釈明。判断に誤りがないことを強調しました。
しかし、当該ガイドラインの「おわりに」には、「バリアフリー法における移動等円滑化は、高齢者、障害者等の移動だけでな く、施設の利用上の利便性及び安全性の向上も含む考え方」で、「都市公園の移動等円滑化において最も重要なことは、公園管理者が、高齢者、障害者、子ども等を含む全て
の公園利用者の視点を意識することである」と記されています。「示された基準を守ればよい」としか考えなかったのは、大事なことを読み落としているからだと最後に指摘しました。
なお、今日の大阪府の新型コロナウイルス新規感染者は5690人、亡くなられた方16人。堺市の新規感染者は574人(前週金曜の91.1%)、亡くなられた方ゼロでした。この1週間の感染者4359人で、前週に比べて782人減っています。