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《2022.12.19~20》

午前中、11月定例会の最終本会議。討論に立って、主に2つの主張をしました。その一つは、国の個人情報保護法改正に伴って制定が必要となった「堺市個人情報保護法の施行に関する条例」です。国が法改正をした目的は、これまで各自治体が個別に定めていた個人情報保護ルールを、規律が比較的緩やかな国のルールに一元化すること。個人データの利活用をしやくする狙いがあります。その結果、堺市の個人情報保護条例が定めていた「個人情報保護審議会」の権能も弱められます。
堺市として従来の保護規範のレベルをどのように維持できるのか。本来は議案質疑で質すべきでしたが、発言時間の制約であきらめ、質疑準備の際に市当局から示された「予定答弁」を討論に盛り込んで確認。まさに「苦肉の策」ながら、個人情報保護に関して堺市が果たすべき責務の自覚に注文を付けました。

12月20日(火)朝の冷え込みが進みました。昼間は晴れてやや暖か。1.5℃~9.0℃。
12月19日(月)未明にみぞれ、午前中に小雪も。今日も寒い一日です。2.5℃~6.0℃。

午前中はスタッフと打ち合わせ。午後から愛読者訪問に出かけました。昨日に続き集合住宅ですが、今日の訪問先は4階建ての住宅が多く、身体への負担が少し楽です。
なお、今日大阪府が発表した新型コロナウイルス新規感染者は3753人、亡くなられた方8人。堺市の新規感染者は268人(前週月曜の1.20倍)で、亡くなられた方はありませんでした。

●維新提案の「堺区定員減」には反対/否決へ
もう一つは、大阪維新の会が提案した、堺区選出議員数を1人減らす定数条例の改正案です。理由は、国勢調査に基づく各区人口の変化によって生まれた「一票の格差」を是正するためだというのですが、「格差是正」が必要なことは誰も否定できません。ただ、そのため議員定数を減らし続けことは考えものです。
例えば、大阪府議会が議員定数を大幅に減らした結果、定数1という選挙区が多くなりました。堺市の場合、次の府議選から堺区、北区、中区、南区、西区、東区・美原区の全選挙区で定数1となります。それらの選挙区では最高得票を得た候補者しか当選できず、2位以下の候補者に投じた選挙民の声は府議会に反映されません。21万人もの府民が住民投票を求めたカジノ問題でも、たった半日の審議で住民の請求が葬られました。
今日の討論では、堺市議会基本条例が「市民の多様な意見を市政に反映」することを前文で表明していることを指摘。九大名誉教授・齊藤文男さんが著書に、国際法学者のハンス・ケルゼンの論述を解釈して、「少数意見の尊重が多数決の前提」と書かれていることなどを紹介して、自らの党利党略性を棚に上げて他党を攻撃する大阪維新の会の論調を批判しました。なお、維新以外の全会派が反対して、この議案は否決されました。
定例会閉会後、議運に出席。また、選挙報道のための写真撮影に協力して事務所に戻ると、年末発送の封入作業が進んでいました。作業はボランティアの皆さんと事務所スタッフに委ねて、私は愛読者訪問へ。昨日、途中までになっていた集合住宅への訪問を終えました。
なお、今日大阪府が発表した新型コロナウイルス新規感染者は12,068人、亡くなられた方17人。堺市の新規感染者は726人(前週火曜の1.18倍)で、亡くなられた方はありませんでした。

※12月18日以前の日記は、前ページに掲載

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