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《2005.10.1〜3》
10月1日(土)10月にして30℃の“真夏日”。今年は、残暑もしつこいようです。
堺市長選、選挙運動の最終日。「支持、支援を訴えるためではない」と断った上で、午前中、新金岡にやってきたある候補者へのエールを送りました。「誰に入れたらいいですか?」…このところ、そんなお問い合わせの電話が多いのは、各候補の対立軸が市民の皆さんに理解していただけるような明確さを示すことができていないせいなのでしょうか。明日は投票日。関心はあまり高くないようで投票率が心配ですが、「棄権はしないで下さい」とお願いしています。
午後からは、久しぶりに花鉢の手入れをした後、「議員活動報告」の作成作業を進めました。来週水曜日、泉ヶ丘駅前を皮切りに、総選挙や9月議会、市長選挙で、3か月も間が空いてしまった街頭活動を行うことにしています。ちょっと空模様が気になりますが…。
10月2日(日)残暑が続きましたが、天理市では夕方に“地固めの”降雨がありました。
堺市長選挙の投票を済ませてから、天理市へ。2週間後に告示される天理市長選に立候補する
諸井英二さんの「マニフェスト発表会」で、シンポジウムのパネラーを務めました。人口7万の市で、こんなにまじめな
マニフェストが作られているのに、83万人の堺市の市長選ではお目にかかることができませんでした。
ところで、その
堺市長選挙の結果、現職市長が再選されたものの、
投票率は32.3%で過去最低。木原市長の得票数は全有権者の13.5%に過ぎません。前回選挙では18.2%だったので、5ポイントも下落。有効投票数に対する得票割合も42.2%(前回54.4%)でした。
獲得票数の89,741は、前回より24,548票の減。美原町との合併などで、有権者数が3万人以上増えているにもかかわらずです。まさしく、その不人気ぶりが立証されました。また、自民、公明、民主、社民(堺支部)各党の推薦という盤石の支援を得ながら、泉北ニュータウンを含む第4開票区では、推薦政党のない無所属候補の得票を下回っています。相手候補の政治生命まで気遣う余裕を見せていた木原候補にとっては、まずい祝杯だったことでしょう。
なお、
9月29日の日記に書いた確認団体カーの違法行為は木原陣営のものです。ただし、同様の連呼は、その後出くわした他陣営の確認団体カーもやっていました。
10月3日(月)夏の間、葉ばかり茂っていた琉球朝顔が一挙に花を咲かせ、圧巻です。
市長選挙後の市役所職員の反応が気になりましたが、昼過ぎに来客予約もあったため、事務所で「議員活動報告」を仕上げました。
ぼちぼち電話などで情報が入り始め、「少なくても10万票」と目標を設定していた現職市長陣営にとっては、やはり少なからぬショックだったようです。また、市職員や家族の票の多くが、上司である市長にではなく、対立候補の2人に流れたと観測する人もいます。たしかに、市政運営に関する姿勢や手法が納得できない上、厳しい給与削減を行う市長への不満は貯まっているはずです。私たちが指摘してきた「1期4年で2570万円」という市長退職金が、31年以上勤めた職員退職金の平均2305万円よりも多いことを「当たり前だ」とする市長の感性も、我慢ならないだろうと思います。
指定都市移行や行革成果の“実績”を誇りながら、有権者の13%、有効投票数の42%の支持しか得られず、職員の信頼を失った木原市長の2期目は、きっと多難な道となるでしょう。