10月28日(金)ほんの2粒ほど残っただけのソヨゴの実が色づいてきました。
《2005.10.28〜29》
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きょうの倫理調査会には、木原敬介市長の賃貸料収入に関する疎明資料と、高岡武汪議員(旧美原町議)の文書回答が提出されました。木原市長の場合、この資料によって記入事項の根拠は明らかになりましたが、報告方法の妥当性については、さらに議論が必要なようです。
他方、高岡武汪(たけお)議員は、「賃貸料収入(15万円)や駐車料収入(90万円)が報告漏れであった」と、回答書に書いてきました。そこで、調査会では、他の疑問点のことも併せて、次回の会議でさらに審査を続けることを決定。
この他、事務局を通して、資産報告書の疑問点への口頭回答を求めていた議員たちの中で、3人が賃貸保証金の預かり債務の記入を漏らしていたことを認めるなど、今年度は「訂正報告書」の提出が多くなりそうです。「うっかり書き漏らしたものか、それとも悪質な資産隠しなのか」…倫理調査会としては、そのことを見極める責任も問われるでしょう。
次回の調査会は、11月28日(月)午後2時〜。高岡議員の回答書や各議員の口頭回答に関する吟味と、残り22議員の資産報告書を審査します。誰でも傍聴できるので、ご注目下さい。
10月29日(土)予報どおり朝から雨。このところ、休日に雨の降る確率が高いようです。
依頼を受けながら先延ばしになっていた原稿を、やっと書き上げました。一息入れるために、雨の合間を見計らって花壇の夏花を整理。土いじりは気持ちが落ち着きます。午後からは、電話でのご相談が相次ぎ、夜には事務所への来訪者もありました。
ところできょうは、(前)佐賀市議の岩尾幸代さんから、久しぶりの電話をもらいました。岩尾さんと初めて出会ったのは、1992年の春、佐賀市で汚職事件が発生し、市民の皆さんが「政治倫理条例をつくろう」と立ち上がった集会にお招きを受けたときだったでしょうか。岩尾さんたちは、有罪確定後も居座り続ける議員たちのリコール運動も成功させました。その後の活動を考えていた市民グループの会合にも伺って、「議員を出すべきだ」とアドバイスしたのは、市議補選が告示される12日前のこと。「あの夜、みんなに迫られ、夫とも相談して一晩で決意したことが、12年8か月続きました」…。周辺町村との合併に伴う新しい「佐賀市」の市議を選ぶ10月23日の選挙に岩尾さんは立候補せず、議員活動を終えました。
選管ミスでのやり直し選挙を含む5回の市議選と議員活動を支えたのは、市政浄化の運動に関わった普通の市民たちで、その多くは女性でした。手作り、手弁当の“理想選挙”を実践し、当選後も多くの人たちが加わって、さまざまな市民活動を展開しました。もう1人候補者を擁立した選挙もあったのですが、これは実らず、岩尾さんは今回の選挙での交代を宣言していたのです。
「誰もが齢を重ね、新しい人を送り出す力がなくなっていました」…。それでも岩尾さんはあきらめず、仲間たちとやってきた市民活動を続けるため、事務所は残すのだそうです。「2年間の運営経費は議員年金を充てることを、みんなに了解してもらいました」。「2年後は、その年金を基金として、新しい議員を生み出すための活動資金を作ります」…。どこまでも“理想”を貫く人です。
▲昨年、2月13日に訪問した岩尾事務所。事務所の隣の店舗では仲間たちが食堂を経営するなど、女性たちの地域に根を張った活動を見てきました。「ハモニカハウス」と名付けて、この事務所は続きます。