6月28日(水)すっきりとはしませんが、ともかく「梅雨の晴れ間」。蒸し暑い日です。
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《2006.6.28〜30》
周辺自治体と共同設置した一部事務組合の水防議会が11時から、消防議会が14時から開かれました。私はどちらの議会の議員でもないので出席義務はないのですが、何かが起こってはいけないと思って登庁。待機している間に、財政部や経営監理室の幹部と懇談し、三位一体改革が堺市財政に及ぼした影響やここ数年の行政改革実績について復習しました。小泉政権がその旗印に掲げて進めてきた「改革」の結果が、必ずしも国民一般に利益をもたらすものではないことに、多くの人たちが気付き始めています。堺市が財政危機に直面して迫られてきた改革にも問題はなかったのか…。あらためて点検の必要がありそうです。ところで、気が付いたら私自身の誕生日でした。きょうからは、シルバー割引が受けられる年齢になりました。
■写真は、咲き始めた「ノアサガオ」。流通名になっている「琉球アサガオ」の名のとおり、沖縄や南西諸島が原産で、普通のアサガオと異なって宿根草です。
6月29日(木)梅雨の晴れ間が続きます。梅雨明けが早くくるとうれしいのですが…
締め切りが迫っている原稿が3本あります。経験がおありの方がいらっしゃるでしょうが、追い込まれないと書けないのです。ストレスが増し、きょうこそ執筆にかかろうと思っていた矢先、事務所に来客がありました。ご相談事項を処理するため、そのまま美原区役所へ。何人かの職員と話していて感じたのですが、今年から同区役所に勤めることになった元々の堺市職員のなかには、美原町が培ってきた地域活動の歴史や行政対応に無理解のまま、「合併先に合わせるべきだ」と考えている人がいるのではないでしょうか。善悪は別として、伝統や文化を無視して事を運んだら、きっと地域は混乱し、住民には不満だけが残るでしょう。旧美原町職員の皆さんも、そんな事情をきちんと説明し、主張すべきだと思います。
■5年前、美原町某地区会で起こった不祥事解決のお手伝いをさせていただいた際、「お礼に」といただいた黄色いハイビスカスがこの冬枯れました。写真は、新しく購入したものですが、同じ黄色でもいくぶんか品格の劣る色です。
6月30日(金)3日間降らなかった雨が、夕方からぱらつきはじめました。
今年度、第1回目の倫理調査会が開かれました。新しい「倫理条例」に基づいて提出された市長と議員の資産報告書などの審査が委ねられ、次回から具体的な審査作業を行います。
ところでいま、福井日銀総裁の村上ファンドへの投資問題についての批判が高まっています。同総裁の資産公開や投資制限の制度がなかったことも問題のひとつとなっているように、公正な職務遂行を確保するための仕組みづくりが、我が国ではほんとうに遅れているのです。
23年前、堺市民が倫理条例案をつくるときに参考にしたアメリカの「政府倫理法」(1978年制定)によれば、政府高官などの資産保有や運用状況をオープンにすると同時に、運用制限の方法を示したり、その実施状況をチェックするシステムができていました。ところが日本では、1993年にやっと「国会議員の資産公開法」を施行することになったものの、高級官僚などは対象外。また、資産公開の内容も不十分な上、審査機能はまったく備わっていません。そればかりか、報告書の「閲覧」は認めるが「コピーはだめ」とするなど、「公開」それ自体がお粗末なものです。元々、市民が作った堺市の倫理条例は、そんな欠陥を多分に補っています。