9月25日(火)きょうは「中秋の名月」(旧暦8月15日)。ただし、月齢は13.6日です。
《2007.9.25》
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決算委員会総括質疑の2日目は、クリエイティブ・フェニックスが持ち時間をフルに使って72分。プロジェクト堺は2人の議員が質問に立ち、合わせて32分。正午まで15分を残して休憩となりました。午後は、田中丈悦議員が24分で終了。最終バッターとなった私は、発言持ち時間12分を使い切って48分間の質疑を行いました。
取り上げたテーマは、5月以来、解明を進めてきた金岡南校区自治連合会の市有地転貸や補助金受給をめぐる不正。同自治会の内部資料を入手して、質しました。
●前会長の不正使用は551万円→役員息子の大学入学資金など…
この資料によると、解任された前会長は次のような不正をしていました。@保管中の定期預金通帳を紛失。再発行を受けて確認したら約350万円が使途不明。A連合自治会役員の息子の大学入学資金として30万円。B野尻町墓地開発貸付金の名目で90万円。C追加貸付金?50万円。D駐在所設置の根回費用として32万円。これらの合計551万8531円について、役員6人が連名で返還請求をしています。なお、ABC(合計170万円)は、堺市の土地を駐車場に転用して得た利益金からの支出で、さすがにこの分は返還したそうです。
●市有地転用駐車場の収益金で役員らが飲み食い…堺市職員も参加
駐車場会計の報告書には、「役員慰労激励会」(忘年会?)などの名目を使い、役員らの飲食代に充てたと思える支出が5回(総額20万9800円)記載されています。参加者の中には、役員だった現職堺市職員の名前も見られます。どうして返還を求めないのでしょうか。
●自治連合会から堺市への未返還額(759万円)の返還見込みは立たない
市有地を利用した不当収益は394万8274円と認定されたのに、堺市に返還されたのは前会長が返した170万円と通帳に残っていたお金だけです。残り166万円に加え、地域会館補修や老人集会所建設に対する補助金の水増し不正受給(593万円)を合わせると、未返還額は759万円にのぼりますが、自治会側からの返還計画はまだ示されていません。
●次々と明らかになる補助金などの不正運用
これまで明らかになったことのほか、金岡南校区福祉委員会(委員長=連合自治会長)に交付される小地域ネットワーク補助金の運用にも不適正が見られ、18年度分だけでも27万円の返還を求められています。同補助金の過去年度分、そのほか、防災活動運営補助金、環境美化活動協力金など、この自治連合会に交付された公金の運用については、さらに調査や点検の必要があることを指摘しました。
「会計状況のすべてを明らかにし、関わった役員らがその責任を果たしてほしい」…。この地域の住民の方々から、自治会運営の透明性確保を求める声が届いています。総括質疑の最後に、堺市が責任を持って対応するよう、市長にも答弁を求めました。
■決算を認定するにあたって…
私は従来、年度予算に反対しても、議会が議決した予算に基づいて執行された決算は、よほどのことがないかぎり認定に同意するという立場をとってきました。今回も、その立場を変えず、いくつかのことに注文を付けました。シャープ進出に浮かれず、臨海コンビナート開発の総括に学ぶこと。LRT事業は、まちづくり計画と合わせて考え、臨海部への延伸などやめること。市立幼稚園の廃園方針の見直し。図書館資料費の増額。それに、何よりも、財政健全化の陰で、そのしわよせを受けている社会的弱者に対して、暖かい市政であることなどを要求しました。これらの主張をする「討論」の時間は30分あるので、26分間にわたって演説。その後に採決が行われて、決算委員会は15時32分に閉会しました。
★6連敗のタイガース。こちらの応援も、もう息切れしそうです。