本会議での大綱質疑が始まりました。発言順序は会派構成員の多い順ということになっていて、初日のきょうは公明、自民、民主の3会派。自民党は、議長を辞めたばかりの西村昭三議員が質問に立ち、「数え切れないほどの大型プロジェクトが始まろうとしているが、健全な財政基盤が保てるのか、不安が頭を離れない」と切り出しました。これに対して木原市長は、いつものように担当課が書いた答弁ペーパーを読むのではなく、なんと20分近くの大演説で反論。「聴くに耐えないようなお話し」と切り返すなど、内容も激しいものでした。
きょうの大綱質疑は、共産党、クリエイティブ・フェニックスに続いて、私が3番手。1番バッター、2番バッターが共に早く終わっため、私の登壇は予想よりも40分ほど早くなりました。「傍聴します」とご連絡をいただいていた方々には事前に変更情報を送りましたが、間に合わなかった方もあったようです。申し訳ありません。さて、きょう議論したことは……
●木原市長は、今年2月から始まった橋下府政をどのように評価するか
市長の答弁は、ほぼ市長公室の職員が書いた原稿どおりで、当たり障りのないもの。まずそのことを指摘した上で、「橋下知事誕生の功績は、府政に府民の関心を引き寄せたことではないか」と水を向けたら、ちょっと面白い議論になりました。「市政を市民に近づける」というこでは一致できたようです。そのためには、市長自身が議会で議員と議論すること、私たち議員もそのことを自覚しようと提案。このやりとりは、議員の皆さんにの胸に響いたでしょうか…。
●障害のある子どもやその保護者への支援施策の拡充を求める
今回の発言目的は、
「のびのびルーム」(放課後児童対策事業)の利用を「不承認」とされた障害児の保護者の方々の思いを市教委幹部に届けることでした。
昨年2月27日の本会議でも同様の議論をしており、まず、その後の改善状況などを質しました。予算増による僅かな成果があったとは言え、多くの障害児が現実には制度から疎外されています。教育長はじめ市教委幹部が、子どもや親の痛みをきちんとわきまえて対応するように求めました。
●固定資産税などの課税ミスを犯しながら、なぜ全額を返金をしないのか
堺市は、市のミスで28年間も数百万円の過大課税をしながら、5年分(100万円足らず)しか納税者に還付しないのだそうです。他の政令市のすべてが、地方税法の時効(5年)を超えて返金しているのに、どうして堺市だけが返さないのかと追及しました。まるで“悪代官”のような税務行政について、総務財政委員会(6月11日)で引き続いて議論すると宣言しています。
また、これらのほか、LRTの無謀な臨海部への延伸計画の中止、美原区の在宅障害児生活訓練事業(サマースクール)の全区への拡大などを要求。また、前議会で指摘した
阿坂墓地問題を質し、公道上の墓地撤去や違法状態解消への取り組みをチェックしました。