12月6日(木)に登壇が決まった大綱質疑のテーマを通告しました。「阿坂墓地における市有地の管理について」。
実は、このことをめぐる議論は、2008年にもしています。
同墓地内には、堺市が旧五箇荘村との合併で引き継いだ市有地や、2005年に国から移管された里道があります。2007年、その里道(法定外公共物)上に5区画の墓地が造成され、1区画300〜350万円で使用権が売却された問題を指摘。議会での議論を経て、堺市が墓地管理組合と話し合った結果、売却先に返金の上、5区画は撤去されました。
ただ、その折の調査で他にも問題点があることが判明。里道には5区画だけでなく、1980年ごろに造成された29区画の墓地や水くみ場がありました。
また、合併引き継ぎの市有地にも78区画が造られ、こちらは1968年頃に6万円で売却されたとのこと。
これらの事実を、堺市はこのときまで把握していませんでした。
また、墓地の造成や拡張は「墓地、埋葬等に関する法律」によって「許可」が必要です。阿坂墓地の一部は同法に基づいているものの、そうでない区域の方が大きいことも判明。
「市有地の適正管理」や「違法状態の解消」を図ることを、当時の理財局長などが言明しました。それから10年。果たしてどうなったかを点検してみるつもりです。
午前中に議会運営委員会が開かれました。主議題は、12月5日〜6日に開会する大綱質疑の議事運営の協議です。議案質疑と合わせて、のべ25人の議員が質問を通告。
私の出番は、6日(木)の2番手です。前に質問する共産党議員は「120分」の予定ですが、どうやら少し短縮してもらえそうで、11時半頃に出番がまわってくると予測されます。もっとも、共産議員が時間をフルに使った場合は、午後1時ということになります。
ところで、今日の議運には、市民から提出されている「辺野古新基地建設工事の強行を中止する意見書」に関する請願をめぐって、共産党とソレイユ堺がそれぞれ意見書案を示しました。なお、共産党は請願の決議要請に応えるもので、ソレイユ堺は請願とは別のものとの説明です。今後、両案の調整が行われることになると思いますが、私は、どちらの意見書であっても提案議員に名を連ねるつもりです。
ちなみに、東京都小金井市議会は、米軍普天間飛行場の代替施設の必要性を国民的に議論するよう求める陳情を9月末に採択しています。12月議会では、この陳情に基づく意見書も可決される見通しだそうです。
▼台風21号に痛めつけられ、その後に新しいツルを伸ばしたからでしょうか、今年は、フウセンカズラの実がまだ青々としています。茶色くなってから採種するので、切り株サンタを囲む緑のカーテンができている状態です。
午後から、11月議会の初日本会議。閉会後、大綱質疑のテーマに関して関係職員と協議しました。10年前にも指摘した事案ですが、どうも引き継ぎが十分ではないようです。
●小林よしか元市議に「不起訴処分」
さて、政務活動費の不正支出で市長から刑事告訴されていた小林よしか元市議について、大阪地検が「不起訴処分」とした旨の通知が、堺市に届いたそうです。
地検は、その理由や処分内容について明らかにしていませんが、「不起訴処分」の内容には主に次のケースがあります。@罪とならず、A嫌疑なし、B嫌疑不十分、C親告罪の告訴取り下げ、D起訴猶予。
なお、「起訴猶予」とは、刑事訴訟法第248条「犯人の性格、年齢及び境遇、犯罪の軽重及び情状並びに犯罪後の情況により訴追を必要としないときは、公訴を提起しないことができる」との規定によるもので、犯罪を犯した事実があり、その証拠もあるが、犯罪の内容、軽重、社会に戻したときの更生可能性などを勘案して、検察官が裁量によって起訴を見送ることです。
事件発覚後、小林元議員は、市長からの返還請求に全額は応じず、議会の辞職勧告決議も無視していました。ところが、今年3月30日に議員辞職願を提出。堺市が民事訴訟で請求していた約635万円と遅延損害金約161万円も、4月19日付で全額返還しました。
このような突然の行動は、おそらく「起訴猶予」となることを狙って、捜査当局に情状酌量を求めるものではないかと、私は推測していました。
つまり、「詐欺罪で訴えられた不正使用分の全額を返金して堺市の損害を償い」、また、「議員という公職を辞すことによって社会的制裁を受けた」という事情を検察官が斟酌しての処分だったと考えるのが妥当だと思っています。
もし小林元市議が、住民監査請求で不正支出を指摘された後、すぐに全額を返金し、議員を辞めていたら、市長の告訴も、議会の百条委員会も、市民のリコール運動も必要なかったのです。
11月議会の大綱質疑テーマを絞り込みました。市当局に請求していた資料の準備ができたと連絡があったので、午前中に登庁して打ち合わせ。帰り道で中央図書館に立ち寄って、議論の幅を広げるための関係資料を探しました。
11月議会のための議会運営委員会。開会前に人事部から説明があって、「職員給与条例」の改正案をこの議会に提案するとのこと。人事委員会の勧告に基づいて、期末手当をアップするのですが、例年は市長など特別職と議員も便乗してアップしていました。昨年度は2月議会に提案され、私は「一般職員の増額については賛成するが、特別職、議員に適用することは不適切で、反対する」と討論しています。
今日の人事部の説明によると、「市長の意向で、今年度は一般職員のみとした」とのこと。「議員に適用したければ、議員提案してくれ」と言わんばかりですが、さすがに議運でそのような提案をする会派はありませんでした。
▼2004年11月、高知県知事選挙で橋本大二郎さんの応援に行った折、日曜市で買って帰った吉祥草が今年も咲いています。
朝早く、長年にわたってお世話になってきた北長尾町のNさんが逝去されたと、ご家族からお電話をいただきました。ご葬儀は今日11時からとのこと。お知らせいただいたお陰で、お参りさせていただくことができました。30数年にわたるご支援に感謝しながら、ご冥福を祈りました。
午後は、事務所で仕事。年末にかけて来て下さるボランティアの方々に気持ちよく働いていたただけるよう、これまで無造作に箱に詰めて積み上げていた資料などを整理しました。
北八下校区の「絆フェス」にお招きいただき、参加しました。
八下幼稚園児が校区のゆるキャラ「やしモン」と踊り、北八下小学校3〜4年生もダンスを披露。八下中学校ギター部によるバンド演奏など、校区の子どもたちがこぞって参加する楽しいイベントです。会場の小学校校庭では、各町会や各種団体が趣向をこらした出し物を催し、「射的」などに行列ができていました。
●「2025大阪万博」決まる
さて、未明に2025年万博の開催地が決まったようです。投票直前まで「油断できない」と言っていた誘致関係者は胸をなで下ろしたことでしょう。あちこちで「おめでとう」の言葉も聞きます。さて、手放しで喜んでいいことなのかと思っていたら、朝日新聞にこんな記事がありました。
▼思想家で神戸女学院大学名誉教授の内田樹さんは「『え』と絶句。『金が欲しい』以外に何の動機もない万博の開催がどのような悲惨なかたちで終わるのか、想像すると悲しくなってきます」とツイートした。内田さんは取材に「今回の万博の目的は経済波及効果だけで、世界に伝えたいメッセージや未来へのビジョン、歴史的意義がない。開催後に残るのは廃虚だけ。長きにわたって負債に苦しむことになる」と語った。
誘致に躍起になった人たちが、万博の次にカジノへ突っ走るのは目に見えています。内田さんはかつて、「世界的に成功しているカジノなんて米国のラスベガスとシンガポールなど、数えるほどです。とりあえず巨大なハコモノを造るから、それで潤う人がいるでしょうけれど、地下鉄の延伸という計画からして、外洋クルーザーや自家用ジェットで来る世界の富裕層ではなく、千円札を握りしめてくるご近所のばくち好きをクライアントに想定しているということです。大阪のカジノはいわば、巨大なパチンコ店です」。「限られた資源を一獲千金的なプロジェクトに注ぎ込めば、大阪は取り返しのつかないダメージを負うことになります」とも語っていました。
大阪市内での所用の帰り道、「さかい利晶の杜」に立ち寄ってみました。
入口で案内する女性の言葉に誘われて、茶室広間で今日から開催中の「和菓子の匠展」を鑑賞。まるで本物の花や鳥のように作り上げた工芸菓子もさることながら、創意に溢れた見事な上生菓子に目を見張りました。
また、芸術作品といえるお菓子は、堺市内などで作陶活動をされている方々の器に盛って飾られています。河井聖憲さんや佐藤美枝子さんなど、これまでにお目にかかったことがある陶芸家の作品に触れることもできて、うれしくなりました。
「和菓子の匠展」は25日までの9時30分〜17時30分。入場無料です。
推せん会リフーフレッの校正などで、印刷所に2度足を運びました。その合間に短時間の登庁をしたのですが、組織力のある政党以外の議員の登庁ランプはかなり少ない印象です。皆さんそれぞれ、選挙準備などに専心しているのでしょうか?
初当選以来、ずっと議員活動にご助力をいただいている弁護士のKさんから昨日届いたお便りに胸が詰まりました。
今夏、奥様が6年にわたる闘病生活を経て他界されたいうご挨拶に続き、「本絵葉書は、妻が自宅で長年にわたり描いてきたもので、『形見』としていただければと思います」と記され、裏面に深紅のケイトウの花が描かれていました。
ご夫君とともに、私の活動を見守り続けて下さったことに思いをはせながら、早すぎるご逝去に改めて哀悼の意を表させていただきます。
もちろん、絵は印刷ではなく、故人の筆遣いやそのお人柄に触れることができる作品です。また、お便りに「季節に合わないものがあればご容赦下さい」とも書き添えてありましたが、11月はまだケイトウの開花期です。102歳の長寿をまっとうし、間もなく7回忌法要を営む予定の母の遺影の横に飾らせていただきました。