今日、6番目となった私の大綱質疑は、予想時刻より少し早まって午後4時40分から始まりました。
●市長の市政運営(都構想協議会への参加など)
最初に取り上げたのは、昨日もさんざん議論になった大阪都構想協議会への不参加を表明した市長の政治姿勢。私は「竹山市長の選択を基本的に支持する」とした上で、今後の松井知事や橋下大阪市長との関係について質しました。もちろん、それぞれの行政機関の長として、連携を続ける必要はあります。しかし、橋下氏はすでに昨年の統一選以前から竹山攻撃をしていること、松井知事も2月3日の不参加申し入れ後、来秋の堺市長選に刺客を送る旨の表明をしたとの報道があったことなどを指摘。竹山市長が「政令市としての権限・財源を生かす」というなら、その結果が市民に見える政策をつくり、発信する必要があると提言しました。
●交通安全施策(飲酒運転撲滅運動と職員処分)→維新の会にも発言促す
正月早々、市民の皆さんからたくさんの怒りの声が届いている市議の「飲酒運転・ひき逃げ」事件を論ずるため、まず、堺市の交通安全対策と、飲酒運転に絡んで摘発された職員の処分状況を質しました。堺市では、昨年5月に「飲酒運転撲滅大会」を実施し、市長が「飲酒運転撲滅宣言」をしています。また、飲酒に起因する事故を起こしたり摘発された職員は、2006年以来7人(免職3人、停職6か月4人)です。そのうち、飲酒では立件されなかったものの、救護措置義務違反(ひき逃げ)で罰金刑を受けた職員は、停職処分後すぐに自主退職しました。職員の「処分基準」も厳しく、@飲酒運転→免職か停職、A飲酒による死亡・傷害事故→免職、B飲酒による物損事故→免職または停職(措置義務違反であれば免職)と定めています。
なお、昨年11月議会には、今回のひき逃げ容疑(事故前に飲酒)の議員も、維新の会市議団の一員として「職員基本条例」を提案しました。同条例案にも「職員に対する標準的な処分」が規定され、飲酒運転で措置義務違反(ひき逃げ・あて逃げ)をした職員は「免職又は停職」です。しかも条例の「前文」で、「公務員という理由だけで、特権的な身分階級のごとく扱ってきた人事運用からは決別する」と宣言しています。私は、「本人が議場に出てきたら、真っ先にこのことを質したい」と強く主張。「もし、維新の会の誰かが代わって答えるなら、議長に発言許可を求めてほしい」とも述べました。しかし、どの議員からも、答弁の気配はありませんでした。
●災害廃棄物の受け入れ・処理(竹山市長→「市民の安全・安心が必要」と答弁)
昨日、野村議員の鋭い指摘があった「災害廃棄物の受け入れ・処理」については、竹山市長が被災地を訪問して語り合った、陸前高田市の戸羽太市長の著書を紹介。戸羽市長が現地に「がれき処理専門プラント」を作りたいと提案したのに、県や国がウンと言わなかったという話を示しながら、大阪府の受け入れ方針などについて質しました。
環境局長は、昨年11月議会で答えた「市民の安全・安心の確保を基本として慎重に対応する」という姿勢が「変わっていない」と答弁。そこで、福島県郡山市から母子3人で堺市に避難して来た若いお母さんの手記を示した後、「市民が安心できない限り、受け入れるべきでないのではないか」と市長に質問。竹山市長は、「安全なデータを市民に示し、結果として安心し、納得していただける対応が必要。長谷川議員のご指摘のとおりだ」と答えました。
大綱質疑の1日目は6人の議員が質問に立ち、19時5分までかかりました。印象的だったのは公明党の質問で、これまでは2問目に要望を述べて終了というパターンが多かったのですが、今日は4問目まで用意。竹山市政への批判的立場を鮮明にするねらいでしょうか。
●思わず拍手…「震災がれきの受け入れ」めぐる野村議員(自民党)の質疑
他方、自民党・野村友昭議員の質問は感動もので、拍手を送りました。まず、堺屋太一氏が「橋下大阪市長は織田信長や平清盛の資質をもっている」と産経新聞で評したことをとらえ、「信長は上洛の際、堺の町に2万貫の矢銭を課した。現代通貨に換算すると約6億円だ。堺市の税収中450億円を大阪都に持ち去ろうとする橋下さんに比べると優しい」…と巧みな揶揄。
さらに、震災がれき処理について、前提となる数値そのものが信用できず、広域処理にこだわる政府に不信がある。堺市が受入可能と示した3万トンなら、30万ベクレルのセシウムが大気中に放出される。放射能汚染のがれきを燃やせば処理設備が汚染されるが、その除染や補修費用の補償もない。処理予定の東工場周辺は田や畑のある良好な住空間だ。「安全」と「安心」は違う。数値で「安全です」と言っても、住民が不信感を持ち、安心できなければ意味がない。市民本位で問題をとらえてほしい。現地処理という解決法もあり、仙台市の取り組みなどが参考になる。……淡々と語る冷静な主張は説得的で、竹山市長もうなずいていました。
※野村議員ホームページ http://nomuratomoaki.com/index.html
朝から午後まで、事務所で作業。29日の大綱質疑で使うパワーポイントを仕上げ、議会事務局に届けました。必要な資料は市の担当部局からデータを送信してもらうなど、発言準備も様変わりしました。登庁した折に、市教委学校管理部、建設局土木部などと打ち合わせ。市当局も答弁の準備を進めています。
今日は、「樋上忍先生の旭日双光賞受賞を祝う会」に出席させていただきました。樋上さんは小児科医として堺市の医療施策の充実に大いに尽力してくださった方。2002年以来10年にわたって堺市医師会長を務めておられます。
ちなみに、私が政治の師と仰ぐ市川房枝さんは、「政府が人間に等級を付けるなんて失礼だ」として叙勲を断った人で、私自身の気持ちも市川さんに近いものがあります。しかし、社会的に功績のあった方が褒賞されるのはうれしいこと。また、このたびは「健康福祉委員会委員」としてお招きを受け、喜びの気持ちをお伝えしました。
ところで、出席者名簿によると255人(多くは医師)が集った会場で、私の記憶では初めて言葉を交わしたと思える方々方から、予期しなかった言葉をいただきました。「駅前で、ときどき演説を聞いてます」。駅名を伺ったら、「三国ヶ丘」「百舌鳥」「浅香」「堺東」とそれぞれ。駅立ちに注目してくださっていることに、感謝しました。
毎年お招きいただいている私立幼稚園の生活発表会を見せていただきました。昨年度から、年少、年中、年長の3部制で催されるようになり、今年は第3部(年長組)を拝見。さすがに成長の跡が窺える、楽しい演技でした。
午後は、市政課題についての相談で、3人の方が事務所に来られました。難しいテーマですが、市当局の対応は適切なのか、また、何か背景事情はないのかなど、調べてみる必要がありそうです。
朝から登庁して、市民相談に対応。引き続き、相談者と市教委との話し合いに立ち会いました。また、今朝の新聞各紙には、市立中学校の女性教師が「脅迫」の疑いで逮捕されるという信じがたいニュースが掲載されるなど、教育委員会にとって頭の痛い事件が続いています。
午後は、大綱質疑やその後の各委員会での質問などに向け、関係部課と協議。所属する健康福祉委員会のほか、産業環境委員会と文教委員会(正確には、予算委員会の両分科会)での発言を予定しています。
昼前に登庁して、議会発言に向けての資料整理。また、健康福祉委員会での議論について、市当局と調整し、調査のため大阪府の咲浜庁舎にも足を運びました。なお、29日(水)大綱質疑での発言テーマも通告。@市長の市政運営方針、A災害廃棄物の受入処理、B交通安全施策の3課題に絞りましたが、@Aは私の前に発言する議員の何人かも通告しています。そのやりとりを聞いた上での質疑なので、内容は定まりません。
来週28日〜1日(3日間)に開会する、大綱質疑本会議の議事運営などを協議する議会運営委員会が開かれました。3日目に維新の会市議団が「都構想協議会」の設置条例を提案し、その議案質疑も行う関係上、会議日程が極めてタイトになります。私は、「本会議を4日間にしてはどうか」…と提案したのですが、どの会派も会議日数が増えることには反対のようです。今日、質疑通告した議員の発言予定時間なら1日約8時間が必要となり、通常の会議時間(5時間半)を大幅に上回ります。また、私の出番は2日目の最後から2人目ですから、おそらく29日(水)午後5時以後になるのではないでしょうか。
ところで、議運では、維新の会委員から、西井議員の初公判の様子などについての報告がありました。私は、「新聞記事の内容から見て、有罪判決は免れない。仮に、2月定例会の会期内に判決が出ないとしても、最終本会議(3月23日)には議会としての態度を明確にすべきだ。またそのような事態となる前に、西井議員自身が公職者としての責任を果たすよう、維新の会が責任をもって対応してもらいたい」と要請しました。
なお、議運終了後、昨日提案された議案のうちのいくつかについて、それぞれの関係職員からさらに詳細な説明と資料の提供を求めました。
午前中、投稿のあった「事件」(?)について調べるため、関係部局を訪ねました。この種の調査は、たいがい突然に行くので、相手にとっては迷惑なことでしょう。しかし、今日の訪問先は資料提供に協力的でした。
午後は、2月定例会の初日本会議。西井勝議員が辞職した健康福祉委員長の後任選出に続き、来年度予算の提案にあたっての市長の予算説明、担当局長による各議案の提案理由説明がありました。なお、西井議員は今日の本会議を欠席し、「謹慎」の意思表示かと思えます。
ところで、昨夜、少し重い物を運ぼうとして腰を痛めました。大事をとって本会議終了後すぐに退庁。夕方、別に調査中の事件に関する説明のため、担当職員が事務所を訪ねてきてくれました。
午前中、調査中の事件の関係者を訪ね、いくつもの証拠の確認をしました。また、午後は、資料収集に協力していただいている方との打ち合わせ。どのように組み立てて質疑の場に臨むか…。工夫が必要です。
議員控室で思案を巡らせているところに、某紙の記者が来室。地裁堺支部で開かれた西井勝議員の初公判の様子を伝えてくれました。西井被告(あえてそう書きます)は、「間違いありません」と起訴内容を全面的に認めたそうです。起訴状では、1月1日、大阪狭山市内で車を運転中にミニバイクの女性と接触し、けがをさせたまま逃げたことが罪に問われています。1月19日の議会運営委員の会議では、維新の会委員が「事実関係に争いがある」と言っていたのですが、その釈明は早くも覆りました。
また、被告人質問で事故現場から逃げた理由を問われ、「運転前に日本酒を飲んでいて、ばれるのが怖かった」と答えたとか。さらに、逮捕直後に「何かにぶつかった音は聞いたが、周囲に何も見えなかったので立ち去った」と言ったのは「嘘だった」…という供述調書も証拠採用されたようです。
そのような事実を認めたのなら、西井議員自身が潔く出処進退について決断し、公職者として最後の責務を果たしてくれることを期待します。