午前中に議会力向上会議が開かれ、傍聴の取扱いや政務活動費の運用改革案について協議。現在、委員会の傍聴者を10人と制限していることについて、私は百条委員会など会議室のスペースにゆとりがある場合は弾力的に取り扱えるよう改善を提案しています。今日、このことに強い抵抗感を示す発言が公明党議員2人からあって、驚きました。堺市議会が「改革度、全国3位」などと評価されているのは、議会報告会や陳情者の発言制度など市民への公開を進めた結果だと思うのですが、傍聴制限にこだわる議員心理はマイナス点になるでしょう。
●黒瀬議員の証人喚問は「4月28日」に決定
午後から、第7回百条委員会が開かれました。小林議員の証言拒否に関する正当性の評価は先送りにして、黒瀬議員の証人喚問を決定。同議員には、4月28日(木)午後1時に出頭・証言を求めます。なお、委員長による主尋問や録音・録画、インターネット中継の取扱いなどについては、4月18日(月)10時に委員会を開いて協議・決定する予定です。
新金岡町にお住まいの杉森喜子さんが60回記念大賞を得られた新槐樹社展を拝見するため、午後から大阪市立美術館へ。
※新槐樹社展 http://www.shinkaijusha.jp/2.html
さて、2002年12月以来13年4か月、長谷川事務所のスタッフとして私の活動を支えてくれたUさんが、子育てに専念するため、今日で仕事の区切りをつけることになりました。任せきりだった政務活動費の会計は、明日の支出予定分を計算の上、年度末までの始末をやり終えてくれています。何事もきちんと処理する人を失うのは、とても大きな痛手です。
事務所のパソコン環境を整えてくれているSさんが来訪。アクション日記を見てあまりにも忙しそうなので、いつ来ようかと機会を窺ってくれていたそうです。
午後、遅くなって登庁し、議会事務局などと打ち合わせ。人事異動で、ベテラン議事課長の転出内示が出ました。ご苦労様でした。
さて、今日は安保法の施行日。平和憲法の下で「戦争ができる国」になったという矛盾に、脅威と怒りを感じます。
午後、千葉県市川市議会の議員4人が、堺市議会の議会力向上会議と百条委員会の視察で来堺。以前、市川市訪問の際に応接下さった方々なので、視察途中から夜まで懇談し、意見を交わしました。
2月定例会が終わり、一息ついています。昨日と今日は、やり残していた鉢替え作業。かなりたくさん、ネクイムシの被害を受けていました。持ち直してくれるといいのですが。なお、「議員活動報告」(70)は明日校了し、駅前議会報告を4月1日、新金岡駅@出入口から始める予定です。エイプリルフールですが、もちろん「うそ」ではありません。
昨日の本会議には、毎日放送のテレビカメラが入りました。狙いは西村昭三議員(自民)だったようで、夕方のニュースで政務活動費支出に関する住民監査請求が出たことが報じられました。議会の廊下で取材を受けた西村議員は、「監査請求が受理されたら説明できるよう調査中だ」と弁明。
なおこの件は、朝日新聞が昨日の朝刊で、また毎日新聞が今朝の朝刊で報じています。記事によると、西村議員は本会議や委員会に出席するために使ったタクシー代を取り消して返還する意向を示しながら、深夜のタクシー代や人件費については「適切な支出だ」と説明しているそうです。
●議会運営委員会での平田大士議員の弁明
さて、昨日は平田大士議員(自民)の政務活動費支出について、本会議終了後に開いた議運に同議員が出席して釈明。委員からの質問を受けました。
平田議員は2013年9月の補欠選挙で初当選以後、前任期末までに「市政報告」を18回発行したとして、印刷代・配布代を政務活動費から支出しました。しかし、「見た人がいない」と監査請求され、本人は1回あたり1万枚の印刷を発注、業者や支援者に配布してもらったと説明するのですが、実際の印刷物は3回分しか示すことができませんでした。
私は、その3回分の内容を見て、同時期に市議だった父親の平田多加秋議員(故人)の書きぶりと酷似しているのが気になりました。その点を質問すると、大士議員は文章を父親に作ってもらったことを正直に認めたのです。「もしかしたら、多加秋議員の市政報告の印刷・配布費用と重なる部分があるのでは?」と続けて質すと、これは否定。また、監査請求では、「後援会連絡所」の看板制作費を政活費から支出したことも指摘されています。後援会活動に政活費を充当できないことは、運用指針にも明記されており、見直しをすればすぐに気づいたはず。監査請求されなければ不適切な支出だと認めなかったのは、小林議員のケースと同じです。
そこで、「親しかった多加秋議員なら、『大士(ひろし)、潔くけじめをつけろ!』と言うのではないか」と最後に尋ねました。「自分もそう思ます」と素直に答えた大士議員が、自らのとるべき道を見極めて行動できるかどうか、注目されるところです。
●少し事情が変化した本会議での「決議・意見書」の採決
最終本会議で、堺市議会が市民の意思を代表して、国などに提出する意見書が諮られます。しかし、ほとんどの場合、共産党が提案する決議などは否決されるのです。ところが、今回提案の「消費税10%への増税中止を求める意見書」は、維新の会も同趣旨の意見書案を出したために両案を調整して一本化。その結果、反対した自民党と公明党が少数となって、可決されました。もっとも、共産党と私が提案した「地方自治を尊重し、沖縄県の民意を尊重することを国に求める意見書」と「安全保障関連法の廃止を求める意見書」は、やっぱり否決です。
2月定例会の最終本会議。常任委員会付託案件に関する討論の際、2004年12月22日の朝日新聞記事を演壇で掲げました。「堺市議会・改革案3すくみ否決」の見出しは、同年12月議会に、「議員定数2名削減」「議員報酬5%減額」「議員報酬20万円減額」という3案を各会派が提案。どの案も過半数の賛成を得られず否決されたことが報じられています。
このような事態が生まれた背景は、美原町との合併が決まった当時、堺市の財政状況が悪く、市長や職員は給料カットしているのに議会は何もしないのかとの批判が高まったことです。その頃、政令市の約半数の議会で5%の報酬減額が行われており、少なくともその線でまとまると思っていたのに、議員たちは何も決めずに済まそうと画策したのです。
●大阪維新の会提案の「議員報酬20%減額」にひとまず賛成
今議会には、大阪維新の会が議員報酬を20%減額するための特例条例を提案。他の会派は、提案者への質疑をすることもなく、この提案を否決しました。12年前も経っていますが、「ほんとうは報酬を下げたくない」という議員心理は変わっていません。正直に言って、私だって同じです。でも、それが許されるのか…。市民の皆さんの思いを受けとめ、自分たちで決めることができてこそ、選挙で選ばれた価値があるのです。
堺市議会はここ数年、議員の不祥事が続いています。2012年1月=飲酒運転ひき逃げ事件で逮捕(維新議員)、2014年6月=公費での海外旅行復活(維新議員が参加)、同年8月=政務活動費不正使用で議員辞職(維新市議団長)。その後、政務活動費をめぐる市民からの指摘が次々とあり、返還総額は昨年当初の時点で約2680万円額。維新の会は1541万円でトップでした。その後、小林議員の2度目の返還があったから、もっと増えています。
他方、大阪府議会が議員報酬を30%減額、大阪市議会も12%の減額を続けており、堺市の議員報酬は府内の最高額です。さて、堺市民はこれを認めるでしょうか。
続発する不祥事に対する自戒を示し、他自治体との均衡を考えるなら、議員報酬の減額は当然です。従ってこの議案には賛成しました。ただ、議長を輩出している維新の会が、他会派に働きかけて可決できるような減額案を示さなかったのは遺憾だと、注文を付けました。
●個人情報流出事案を調査する百条委員会設置決議には反対
維新の会は、個人情報流出について「堺市が情報隠蔽をした」などを理由に、百条委員会の設置も提案していました。3月3日の日記に書いたように、その提案にはいくつもの無理があって、百条委員会よりも総務財政委員会調査することが妥当です。それに、基本的な質問に対して提案者が答弁できないような議案に賛成することはできないので、反対しました。
さて、これらの両議案は、維新以外の全会派が反対して否決となりました。もしかしたら、維新の会は否決させるためにこれらの議案を提案したのかもしれないとの疑念も湧いてきます。ともあれ、少なくとも議員報酬の減額は慣例上の議長任期内に、議長がリーダーシップを発揮して実現案をまとめてほしいと要請しました。
■本会議終了後の議運で平田大士議員が弁明
なお今日は、本会議終了後に開催された議会運営委員会で、平田大士議員が政務活動費支出について弁明。また、西村昭三議員の支出についても新たな問題が指摘されました。これらのことや本会議での決議については、明日の日記で報告します。
午前中に、百条調査委員会の委員協議がありました。まず、前回委員会での小林よしか議員の証言拒否が正当なものと認めるかどうかが話題となりましたが、このことについてはきっと意見が分かれます。また、定例会が終われば府警の捜査が本格化し、小林議員もその対応を理由にして出頭は困難と言い出す可能性もあります。そこで、この問題は保留し、黒瀬議員の証人喚問に移ることで全委員が合意しました。従って、次回委員会では小林証言への評価は継続審査とし、黒瀬議員を証人として喚問する手続きを議論することになります。
なお、明日の最終本会議は午後までかかりそうですが、終了後に議運を開き、平田大士議員の釈明を聞きます。ともあれ、本会議で行う維新提案2議案への討論原稿を書いています。
午前中の議会運営委員会で、最終本会議の議事運営を協議。常任委員会付託案件に関する「討論」を通告しました。維新提案の2議案について意見を述べます。なお、平田大士議員の政務活動費問題で議長から調査報告があり、25日本会議終了後に議運を開催し、平田議員の釈明を聞くことになりました。
ところで、初当選のころにご一緒させていただいた元市議の勝間芳江さんが20日に逝去されたとの訃報が届きました。107歳とご長命だったそうです。謹んで哀悼の意を表します。
昨夜のうちに仕上げた「議員活動報告」(70)を出稿しました。月末には納品してもらえる予定なので、4月1日(金)から駅前議会報告を始めるつもりです。