堺市役所本館のエントランスホールに懸垂幕が飾られました。高層館の1階では関連展示も開催中です。
さて、今日は5月定例会の実質的な初日本会議。審議すべき議案が市長から提案されました。その一つ「堺市立斎場条例の一部を改正する条例」は、これまで「休場日」と規定していた「1月2日」を削るもので、2月議会健康福祉委員会で私が提案したことに伴う条例改正です。なお、議員提出議案は、6月11日(火)の本会議に提案される予定です。
朝から登庁して、昨夕のご相談事項に関する市当局の説明を聞きました。その後、事件に関連する調査を進めたほか、大綱質疑での発言準備にも着手。夕方には、再び相談者の方々の意向を伺いました。
さて、朝刊に大きく報じられた、大阪市議会での橋下市長への問責決議。松井知事の「可決なら辞職して、参院選と同時に出直し選挙」という脅しが、動揺をもたらしたようです。賛成するはずだった公明党が態度変更。断続的休憩を繰り返した末、夜9時すぎに開いた本会議で否決されました。橋下氏お得意のケンカ戦法で、起死回生を図ろうとしているように見えます。ただ、事態を報じる夕方のテレビニュースで、大谷昭宏さんが「今回はクリンチで逃れたとしても、橋下氏へのダメージは否定できない」というようなコメントをしていました。
今日の議会運営委員会は、31日本会議の議事運営などの確認です。なお、今議会からは大綱質疑を議案質疑と一般質問に分け、議案質疑を先に行うことになりました。もっとも、発言の持ち時間が増えた訳ではなく、「38分」で両方をこなすのはすこぶる困難です。
また議運では、公明、ソレイユ、自民の3会派が共同して、@議員定数の減員(52人→48人=堺・西・南・美原の各区で1人減)、A議員報酬の減額(今任期中5%減)の条例を提案すると表明。維新議員団からも、「公務の政治的中立性を確保するための組織的活動の制限に関する条例」と「堺市職員の政治的行為の制限に関する条例」の提案意思が示されました。
今議会では、これら議員提出議案をめぐっての議論の展開が必要なようです。午後は、事務所に戻って、福島原発事故からの避難者への支援活動をしておられる市民の方と面談しました。そして夕方にも、電話と来訪による飛び込みの市民相談。
「議員活動報告」の配布や遍路歩きのため、しばらく足が遠のいていた大泉緑地。朝、雨が降る前にと思って歩いてみると、濃い緑に包まれていました。10時からの本会議で議会人事を確定し、閉会後に長寿社会部と打ち合わせ。午後は次の本会議に提案予定の議案について、財政局の説明を受けました。その後、土木部、動物指導センター、消防局、市教委保健給食課などとも協議。
午後からの議会運営委員会で、各種役員の名簿を確認。明日10時開会の本会議で正式に決まります。
ところで今日は、日本維新の会共同代表・橋下徹(大阪市長)氏が日本外国特派員協会での会見で講演し、5月13日以来の発言について釈明したようです。
そのことを訪じる夕方のテレビニュースを見ていて、小西克哉さん(コメンテーター)の発言が印象に残りました。橋下氏は、講演に先立って「私の認識と見解」と題する文書(日英両語)を発表したのですが、その中に「在日アメリカ軍兵士の性犯罪を防止するために風俗営業の利用を進言したという報道もありました」との記述があります。小西さんは、「風俗」を英文では「the adult entertainment industry」と表現しているが、そんな言い回しをするなら最初から「フーゾク」なんて言葉を使ったことが誤りだった…とコメントしました。英語に堪能なジャーナリストらしい指摘です。
なお、文書で橋下氏は、「これは私の真意ではありません」と続けています。しかし、ご当人の5月13日の発言は次のとおりです。(朝日新聞デジタル版から引用)
「銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で、命をかけて走っていくときに、どこかで休息させてあげようと思ったら、慰安婦制度は必要なのは誰だって分かる」(お昼の記者団への発言)
「慰安婦制度じゃなくても風俗業は必要だと思う。沖縄の普天間に行ったときに、司令官に『もっと風俗業を活用してほしい』と言った。性的なエネルギーを合法的に解消できる場所はある。真正面から活用してもらわないと、海兵隊の猛者のエネルギーをきちんとコントロールできないじゃないですか」(夕方の記者団への発言)
会見後、「アメリカにではなく、世界中の女性に謝罪すべきだ」と言った外国人記者もいました。
昨夜、隣地の建設工事に関するご相談があったので、朝から現場を見せてもらいました。業者との話し合いのポイントについてアドバイス。うまく解決するといいのですが。なお、相談者はずっと以前、私が市川房枝式理想選挙を試みた折に1口100円のカンパにご協力下さった方だそうです。懐かしい話を伺い、改めてお礼を申し上げました。
その後は一日園芸作業で、まずフウセンカズラのネットを張りました。午後は、隣家まで伸びているのが気になっていた、ツツジ、サザンカ、マキなどの枝を剪定。また、花が終わりに近づいたシンビジウムと、花が咲かなくなったアガパンサスの株分けに挑戦しました。
午前中は、家族と共に所用で大阪市内へ。帰宅してから、お招きを受けていた新金岡小学校の体育会を見に行きました。最後の2競技、紅白対抗リレーと恒例の大玉送りに声援を送り、児童らとともに成績発表にも注目。今年は、僅差で白組が勝利し、優勝旗は白組代表に授与されました。一所懸命にがんばった紅組の児童にも準優勝盾が贈られたのですが、子どもたちはややがっかりした表情です。優勝旗に見劣りしない「準優勝旗」をあげたいような思いがよぎりました。
事務所に戻って一休み。夕方、伸び始めた琉球アサガオのツルのためにネットを張っていたら、通りがかりの方から「今年も楽しみですね」とお声がかかりました。
午前中から登庁し、議会内の役職分担に関する協議に備えました。議長選出会派が調整を担う慣例ですが、午後1時に開会された議会運営委員会ではまだ調整がつかなかったようで、4時再開を決めて休憩。再開された議運に示された案で各会派が了承し、会派へのポスト割り振りが終わりました。しかし、「適材適所」とはほど遠いポストの奪い合い…との批判は免れません。中には、報酬の高い役職にこだわる会派もあるようです。
ともあれ、今年の私の仕事は、すでに決まっている「議会運営委員会」に加え、引き続いて「健康福祉委員会」と、新たに設置される「次世代育成支援調査特別委員会」に所属します。また、昨年は選挙にもつれこんだ「泉州水防議会」の議員は話し合いで確保。他に「『交通事故をなくす運動』堺市推進協議会」の理事(無報酬)も続投することになりました。当たり前のことではありますが、与えられたそれぞれの役職を精一杯務めます。
朝、「竹山という人がのぼりを立てて演説してる」と知らせてくれた方がありました。もちろん竹山市長です。地下鉄・新金岡駅A出入口に足を運び、私の姿が見えて気が散ってはいけないと思い、少し離れたところからしばらく聴かせていただきました。
「4年前までは、この駅から府庁に通勤する一公務員でした」「市長となって、市政の見える化を進めてきました」「堺市は、政令市としての権限と財源をもらって発展させます」「堺市の分割をすることがあってはならない」「私は、地元北区の黒土町で生まれました。堺で生まれ、堺で育った者でなければ堺は変わらない」
記憶に残ったフレーズは、こんなところです。最近、市内各所で精力的にスピーチをされているようですが、さて、これらの言葉が道行く人にどう受け止められているでしょうか。
もっとも、歴代市長には見られない姿は印象に残りました。竹山さんが再選出馬を表明している市長選挙は、9月15日告示、29日投開票です。対抗馬を立てるという維新の会の候補者はまだ名乗りを上げておらず、支持率低下の上、橋下共同代表の発言で受けた大きなダメージから力を盛り返すことができるのかも注目されるところです。
そんな維新を「大阪から放逐する」と、竹山市長は自民党のパーティーで発言したとの報道がありました。前回市長選では、自民(後に一部が維新)、公明、民主各党が現職木原市長の当選を目指して、橋下知事(当時)の全面支援で戦った竹山候補と対立。市民からみると理解に苦しむような政治構造の変遷です。「都構想」をめぐる対立だけでなく、市民が求めているものをほんとうに見極められた人に有権者の支持が集まる…と、私は見ています。4年前、主要4政党の支援を得た現職を新人・竹山氏が大差で破った原因は、橋下人気だけではなく、既成政党によるなれ合い政治にあきあきした市民意識が背景にあったことを忘れてはなりません。
●市議会の正副議長人事は進展しました
ところで、ここ数日協議が難航してきた正副議長選考が、昨日の会議終了後に進展しました。今日9時開会の議会運営員会に、公明、維新、ソレイユ、自民4会派が調整をつけた候補者を報告。格段の異議がないことから、了承しました。10時からの本会議で、まず新議長を選出、副議長の辞職を許可した上で、新副議長が選出されました。その後、他の諸役員選出のための調整が行われ、明日午後1時の議運で再協議します。
会議は3時からですが、昼前に登庁して、折衝に備えました。結局、3時に始まった会議でも進展はありません。議運の正副委員長の人事案が示されたので、これには同意。年長委員として仮委員長を務め、無事に選出しました。その後は、正式な議会運営委員会での協議となったものの、夕方に至っても公明、維新、ソレイユ、自民の4会派による人事案はまとまりません。
●立候補制による選挙を提案
そこで、これ以上の協議が無理なら、明日10時開会の本会議において選挙を行うこと。また、市民にも分かりやすい選出方法をとるため、議長、副議長は立候補制とし、候補者がそれぞれ議場で所信表明を行い、それを聴いた議員が個々の判断において投票するようにしようと、提案しました。堺市議会はこれまでに、議会報告会の開催、陳情者の意見陳述、それらを保障する議会基本条例の制定など、数々の議会改革を実現しました。議会内人事をめぐる不透明さを改善することも大切で、他議会においては立候補制も実施されています。
●都構想めぐる住民投票は実施しない…と市長が記者会見で表明
ところで、堺市民に「堺市分割の是非」などの意思を確認するため、今秋の市長選挙と同時に住民投票を行うことを検討してしていた竹山市長は、結局、「実施しないことにした」と今日の記者会見で表明しました。公選法との関係で注意深く行う必要があるため危険を避けたようです。しかし私は、維新側がしばしば「知事・大阪市長ダブル選挙の勝利によって、都構想への賛意が確認できた」と主張していることに対し、堺市民のはっきりした意思を確認するうえで、住民投票は欠かせないと思っています。