午前中は日差しが強く、出かけるのを控えました。午後、雲が空を覆ってくれたので、「議員活動報告」を自転車に積んで南花田町へ。今日お届けできたのは、同町の3分の1程度です。また、細い道路が入り組んだ旧集落ですが、配布担当となって回を重ねるごとに効率的なルート選択を覚え、時間は短縮されています。一仕事終え、北区の北部地域でご近所への配布を引き受けて下さっている方々に配布物をお持ちしました。
朝いちばん、新金岡町2丁の一部地域に「議員活動報告」をお届けしました。事務所に戻って休憩後、新金岡町5丁の西側地域をまわって完了。汗かきついでに、昨日ご近所のMさんが届けて下さった背丈の高い鉢物の植え替えにもチャレンジしました。
午後は、新幹線で博多に向かい、政治倫理・九州ネットワークの事務局がある市川法律事務所で開かれた政治倫理条例研究会に参加。九大名誉教授の斎藤文男さん、前筑紫野市長の平原四郎さん、弁護士の市川俊司さんと、各地の条例運用状況などに関する情報交換を行いました。また、この研究会の成果を踏まえて「政治倫理条例シンポジウム」を開催するという話もまとまりました。開催日=10月20日(日)午後、場所=JR博多シティ9階会議室。斎藤名誉教授が基調講演。パネルディスカッションのコーディネーターは私が務めます。
なお、研究会では昨今の政治状況についても話が弾みました。憲法学者である斎藤先生の問題提起はさすがです。「参院選は自民党が圧勝する。改憲政権が生まれ、憲法改正に突っ走るだろう。ただ、9条に手を付けるのは国民に抵抗感があるから、その部分は解釈改憲を進める。例えば、『非常事態条項』などが付け加えられたら、あらゆる国民の権利が制限されることになる」。私がマックスウェバーの「職業としての政治」に触れると、先生はワイマール憲法の弱点や、ナチスの法学理論を支えたカールシュミットの議会制民主主義批判を紹介しながら、「政党政治の退廃」を指摘。さながら斎藤・憲法ゼミでした。もっとお話を聞いていたかったのですが、最終の新幹線で帰阪。帰宅は日付が変わってからになりました。
今日から駅前議会報告を開始。皮切りはいつも、地下鉄・新金岡駅@出入口です。出勤時、新金岡ではいちばん乗客数の多い入口で、以前から顔なじみの方も沢山いらっしゃるのですが、世代交代が進んでいます。そして高齢世代の方からは、「早くエレベーターを!」との注文をいただく出入口でもあります。終了後は、新金岡町5丁の西側地域に「議員活動報告」をお届けしました。日差しがないので助かりましたが、事務所に戻ると汗がどんどん噴き出します。
夜は、「堺市役所わだつみ会」(立命館大学出身職員の会)の総会兼懇親会にご招待いただき、出席しました。その席でこんな話を聞きました。
堺市に在籍している一般職員の出身大学を多い順に並べると、@関西大学287人、A大阪市立大学269人、B大阪府立大学265人、C近畿大学184人、D関西学院大学147人、E同志社大学137人、F立命館大学116人(内わだつみ会入会者58人)だそうです。
ちなみに、今日同じ来賓として出席していた狭間惠三子副市長(特別職)も立命館大学。また、立命館出身の議員(特別職)は3人です。その一人である私のとっては少し興味深い話題ですが、他大学の方はどう思われるでしょうか。いずれにせよ、同窓であるか否かをもってその職員の仕事ぶりを評価するつもりは、もちろんありません。
雨上がりの大泉緑地では、クチナシの芳香が漂っていました。散歩から戻ると、電話でのご相談。やや深刻なテーマだったので、自分なりのアドバイスをした後、北保健センターに足を運んで相談者へのフォローと支援を依頼しました。そのまま登庁して、午後まで諸々の情報収集。
ところで、24日最終本会議の中継録画が、今朝アップロードされました。私の発言もご覧いただくことができます。
▼常任委員会付託案件に対する討論(意見表明)
ここからリンク→「35分07秒」あたりから登壇して始まります。
http://www.kensakusystem.jp/sakai-vod/video/H25/H250624-2.html
▼橋下・石原両氏への抗議と公職辞任要求決議
不慣れな答弁→「59分40秒」あたりで議長の指名を得ました。
http://www.kensakusystem.jp/sakai-vod/video/H25/H250624-3.html
阪堺線に導入される新型低床車両(堺トラム)の試乗会が開かれたので、参加しました。我孫子車庫で乗り込んだ試運転電車は、いったん我孫子道の停留所に入り、大和川を渡って浜寺駅前停留所まで運行。
従来車両に比べ、乗降口に段差がなくなり、高齢者の利用に優しくなりました。車いすでの利用は、中央の乗降口のホームとの間に備え付けの鉄製カバーを被せる構造になっています。また、揺れは格段に小さく、富山市で乗ってみたポートラムに比べると広軌道のためか車内空間も広いように感じます。さらに、運転手さんの話によると、加速や制動の運転性能が高まり、非常時の危険回避が容易になったとのこと。
この新型車両は、8月25日(日)午後から営業運転を開始。我孫子道〜浜寺駅前間の1日5往復(臨時ダイヤ)を基本運行とするそうです。ただし、月曜1便、火曜、金曜は車両点検のため運休。大阪市内への運行は、軌道敷改修後の来年3月ごろの予定です。
午後は、市役所で市民相談に対応。泉北ニュータウンで地域猫の活動をされている「みなみ地域ねこの会」の方々のお話を伺いました。
朝いちばんにパソコンを開くと、「堺市議会はよく決議した!」という件名のメールが入っていました。発信者は那覇市在住の真栄里泰山さんです。
「長谷川さん、ご無沙汰しています。今朝の新聞で、堺市議会の橋下辞職の決議。異例な決議ですがよくやったと思います。これで大阪人の人権意識、人間への誇りが取り戻せたと思っています。こんな人、こんな腐った思想を持つ維新などを大阪の代表にしているのでしょうか。理解しかねていました。2度も3度も侮辱された沖縄人として、大阪、大阪人を嫌いになるところでしたが、堺市議会の勇気ある決議に思い直しつつあります。世界も大阪を注目しています。このままではうんざりして、誰も大阪観光に行きません。人権のまち=大阪の心意気を世界にアピールしてください」
真栄里泰山さんは元那覇市職員。企画部長や経済部長、政策調整監などを歴任され、退職後は沖縄大学客員教授をされています。30年ほど前、情報公開先進市だった那覇市を訪ねてお目にかかり、その後シンポジウムのパネラーなどでも同席させていただきました。以来、何かとご教示に預かっており、下の写真は、2006年1月、自治体議員勉強会で訪沖した際のものです。
また奇遇ですが、私の弟の妻が真栄里さんと幼なじみで、小中高の同級生だったことが、この勉強会を契機に判明しました。1944年生まれ。翌年3月から米軍による沖縄攻撃が始まります。昨年刊行された下の本は、朝日新聞で次のように紹介されています。
▼沖縄戦の最中に0歳から1歳の乳飲み子だった世代は、どのように死線をさまよい、生き残ったか。 「赤ん坊たちの〈記憶〉 一九四三年〜一九四五年に生まれて」(牧歌舎)は、記憶にない出来事を肉親らの「埋もれた記憶」から追体験し、記録した本だ。
▼真栄里泰山(まえざと・たいざん)さん(67)の体験はこうだ。自身の泣き声に「敵に聞かれたらどうなる。泣かすな、首を絞めろ」と日本兵から何度も迫られた母親が、切羽詰まって赤ん坊を穴に入れ、木の葉をかぶせた。母親は諦めきれず、翌日見たら、穴にはハブが入っていた。驚いてハブを追い出すと真栄里さんはまだ生きていた。
▼那覇市の真和志中を60年に卒業した人たちが企画した。44年ぶりの同期会で、沖縄戦をどう生き延びたかという疑問が出たのが発端だ。
※引用記事=朝日新聞(2012.7.6)
●サンフランシスコ市議会は全会一致で橋下氏に謝罪要求決議
メール転載の了解を得るため久しぶりに電話で話したのですが、真栄里さんが堺市議会の決議を知ったのは今朝の「琉球新報」だそうです。もう一つの地方新聞「沖縄タイムス」は昨日、「橋下氏に謝罪要求決議・サンフランシスコ市議会」という見出しの記事を掲載しています。
▼大阪市の姉妹都市である米カリフォルニア州サンフランシスコ市議会が、橋下徹・大阪市長(日本維新の会共同代表)の「従軍慰安婦」制度をめぐる発言を非難する決議案を全会一致で採択していたことが分かった。
▼同氏の発言や態度は世界中から強く非難されたとし、オバマ大統領や米議会、同州選出の上院議員らに、日本が戦時中の残虐行為を認める法律を採択し、公式に謝罪するよう働き掛けることを要請。サンフランシスコのリー市長が橋下市長らに決議書を届け、公式に謝罪することを要求している。【平安名純代・米国特約記者】
5月議会の最終本会議が開かれました。長かった会期の前半は役員選考に費やされたので、議案審議にかけた期間は変わりありません。ただ、今議会から「議案質疑」が試行されたため発言者が多くなり、私も6月7日、10日、11日に続く4度目の登壇です。
今日は、常任委員会に付託して審議されていた議案に対する討論(意見表明)を行いました。言及したのは、次の5議案です。@堺市議会議員定数及び各選挙区選出議員数に関する条例の一部を改正する条例、A堺市議会議員の議員報酬の特例に関する条例、B堺市公務の政治的中立性を確保するための組織的活動の制限に関する条例、C堺市職員の政治的行為の制限に関する条例、D堺市大規模災害被災地等支援基金条例。
@議員定数の削減には反対
現在の議員定数52人を48人とし、堺区、中区、南区、美原区で各1人を減らすという提案です。2010年の国勢調査では北区人口が南区を追い抜き、美原区は微増だったため、現定数のままだと、北区1増、美原区1減となるはずでした。議員を減らすことは議会費の削減にはなりますが、市民の多様な意見を市政に反映するという面ではマイナスが生じます。ちなみに、前回選挙での最下位当選者は、堺区と中区が共産党、南区は無所属でした。同じ結果なら、その議席が失われます。また、実際の選挙まで1年10か月もあるのに、今議会で決める必要もありません。政治的意図が感じられる定数削減の強行には反対しました。
A議員報酬の減額には賛成
議員報酬特例条例は、今年7月〜2015年4月(任期満了)の議員報酬を5%減額するものです。3月に職員の給料カットを行う際、「他人の給料を減らす権限をもつ人がそれを実行するとき、自分たちの給料も減らすのが当たり前」と主張し、受け取り拒否をしてきたことが実りました。
BC維新の会提案2条例は「否決」を主張し、継続審議に反対
職員の政治活動を地公法よりも厳しく制限したり、市長選前に市長などの活動を規制する条例案については、提案した維新市議団の不勉強ぶりが露呈しました。総務財政委員会での動議の趣旨説明の内容からすれば、継続審査よりも「否決」とする方が適切です。その旨を主張し、継続審議とすることには反対しました。
D被災地支援基金条例は全会一致で可決
議案質疑や健康福祉委員会で議論してきたことを踏まえ、「避難者の皆さんの心と健康、生活支援も、この基金を活用してケアしたい」との市長答弁に基づいて、堺市各部局が被災地や避難者の支援にあたることを求めました。この条例は全会一致で可決です。
■橋下・石原両氏に対する「発言撤回と謝罪、公職辞任を求める決議」を可決
最終本会議では、堺市議会が市民の代表として関係機関に要請などをする決議が行われます。今日は、「日本維新の会共同代表らによる、いわゆる従軍慰安婦問題等に関する発言の撤回及び謝罪、さらに公職の辞任を求める決議」が上程され、賛成多数(ソレイユ、自民、共産など)で可決されました。維新の会が反対するだけでなく執拗な質疑を繰り返したので、私も提案者の一人として答弁。反省することができない維新議員の発言を批判し、都議選の結果が国民の思いを代弁している旨を指摘しました。
▼写真右=NHKテレビニュースの画面より
午前中、家族の買い物に付き合って事務所に戻ったところへ、先日来ご相談を受けている老人クラブの方々が来訪。昨日実施された日帰り旅行が大成功で、会員の皆さんが一段と明るくなったとのこと。「楽しかった」とのご報告を受けて、こちらもうれしくなりました。
午後は、大泉緑地の花と緑の相談所で催された講習会「アジサイの魅力」に参加。挿し木の実習も受け、帰ってから実践してみました。また、夕方には飛び込みのご相談。1時間余り、悩みを伺いながら、ご一緒に対応方針を考えました。
なお、明日は最終本会議。議員提出議案に対する討論(意見表明)を行う予定です。
和歌山県みなべ町の山本農園で、丹精込めて栽培された南高梅の取り次ぎ日です。昨夜発送の梅を早朝に運送会社の堺支店で受け取り、仕分けしてから、予約注文された方にお渡しします。今年はついこの間まで雨がなく、生育ぶりが心配でした。また、昨日は大雨の中での収穫となり、産地は大変だったことでしょう。ほとんどの方が「この梅でないと…」と待っていて、多い方は20sも持ち帰って梅酒や梅干しを作られます。毎年この時期にお目にかかる方々から、私の体調も気遣っていただいて恐縮しました。
ところで、午後からは、堺市役所本館の会議室で開かれた「近畿自治体学会フォーラム」に出席しました。まず、狭間惠三子さん(堺市副市長)が「今求められる『民の視点とは』〜行政の内側からみえてきたもの」と題して講演。次に、土山希美枝さん(龍谷大学准教授)の「自治体の組織と人材の疲弊をのりこえる」という講演を聴きました。
参加していた堺市職員の中には、「職員が心得えるべき基本姿勢として、健康福祉委員会での長谷川議員の発言と今日の狭間副市長の話に共通して感じるものがあった」と言いに来てくれた人もいました。委員会室ではなく職員用に設けられた別室のモニターで聞き、心に響いたそうです。
第2部の情報交換会にも参加して、久しぶりに会った他市の関係者や三重県伊賀市の副市長・辻上浩司さんなどと言葉を交わしました。辻上さんは、三重県議会事務局の企画法務課副課長として県議会の改革に力を尽くされた方で、今年1月1日から副市長に就任されています。
青山学院大学名誉教授で憲法学者の清水英夫先生の訃報が届きました。「知る権利」を日本で広め、情報公開法の制定を求める市民運動にもかかわってこられた方です。お住まいのある川崎市が政治倫理条例を制定する折には、市長から諮問を受けて条例案の作成に携わっておられました。
その成果をもとにして「政治倫理と知る権利」(1992年・三省堂刊)を上梓される折、私も執筆者の一人に加えていただきました。「実践・政治倫理条例…市民の手で政治倫理の確立を」と題する拙文を読み返しながら、清水先生を偲んでいます。
今日は、事務所と市役所を行き来しながら、途中にある印刷所にも2度立ち寄りました。28日から配布を始める予定の「議員活動報告bT8」は、ほぼ校了です。