明日からの治療に備えて、入院先に戻りました。午後遅く、山部赤人の歌碑などがある万葉岬に足を運び、付近を散策。写真の歌碑は犬養孝博士の書によるもので、万葉集巻十二に収められた作者不詳の歌。「室の浦の湍門の崎なる鳴島の磯越す浪に濡れにけるかも」。解説書によると、「室の浦」は室津藻振鼻から金ヶ崎(万葉岬の突端)にかけての湾入。「鳴島」は金ヶ崎眼下の君島、金ヶ崎と鳴島の間が「湍門」、磯波のしぶきに濡れる舟行旅愁の歌だそうです。歌碑の立つ周辺には、約千本の各種の椿が茂っています。この辺りからは瀬戸内海の島々が眺望されるのですが、地場産業とは言え、採石場となっている家島の姿が景観を損なっています。
なお、相生湾は奥深い入り江で、IHI(旧石川島播磨重工業)の播磨造船所のほか、関電の相生火力発電所(写真右)なども立地しています。
2週間ぶりに事務所前の花たちをいたわり、ヤマボウシに付いたイガラ退治もしました。そして午後は、ある市政テーマについて有志市民の方々と意見交換。9月からの活動再起にも備えています。
ところで、事務所からお送りしたアンケートへの回答が届き始めました。ざっと目を通させてもらいましたが、やはり「がん対策推進条例」についてのご期待は大きいようす。また、ご自身や家族の「がん体験」を書かれた回答が2割近くありました。この問題への取り組みが遅かったのではないかとの反省も湧いてきます。
なお、元・大阪府議の山本健治さんからも、3年前に前立腺がんの治療を受けた旨のお便りがあり、併せて「放射能で首都圏消滅」という本が送られてきました。著者の古長谷(こながや)稔さんは、今年4月、静岡県三島市の市議選に初挑戦してトップ当選を果たした人。以前は、細野豪志衆院議員(現・原発事故等担当大臣)の秘書もしていたそうです。菅首相による「浜岡原発の運転停止要請」にも、影響を与えたのかもしれません。
18回目の陽子線治療を終え、今日は堺に帰ることにしました。まず、議会事務局で諸々の打ち合わせ。続いて竹山市長と会って、先日いただいたお見舞い状のお礼を言いました。
その間、自転車まちづくり推進室にも足を運んで協議。留守中、事務所に届いていたご相談のうち、間もなく整備が終わろうとしている新金岡町4丁の自転車道に関することについては、至急に対応する必要があると感じたからです。事務所に戻ってから現場に赴き、担当職員とも話し合いました。
17回目の陽子線治療を受けました。待合ロビーでは、予定の照射回数を終えて最後の診察を受けられる方、他方、初めての受診で不安そうな表情をされている方などが入り交じっています。また、初回の方のほとんどがご家族(少なくとも妻か夫)を連れ添って来ておられます。やはり、「がん」は一家にとっても深刻な病気なのでしょう。やっと緊張感が薄らいだ私も、そんなふうに情景の観察ができるようになりました。
なお、今日の照射は昨日よりも早く終わりました。その分、午後のトレーニングジムとプールでゆっくりでき、水泳距離をさらに延長。その効果か、体重はトレーニング開始前から0.5s減、肥満度は「0.5%」から「−0.3%」に変わりました。また、帰りに立ち寄った図書館で、「播磨科学公園都市」について調べ始めました。
※写真左・中=SPring-8敷地に咲いていた野花。右=光専寺境内のコスモス…なぜかオレンジ一色。
今日も絶食で受診される方が多く、私の陽子線治療(16回目)は正午を回りました。ちなみに、胃を空にしての照射が必要なのは、膵臓がんを患っておられる方だそうです。
午後は、少し遅くなりましたが、いつもどおりトレーニングジムと水泳。図書館にも駆け込んで、昨日味を覚えた新聞各紙をざっと読みました。
入院先から治療先に向かう「播磨テクノライン」の道沿いに、いくつかの気になる風景があります。今朝は少し早めに出て立ち寄ってみました。(写真左中=天満神社、右=浄土真宗本願寺派・感状山光専寺)
さて、陽子線による治療は15回目になりました。午後の日課にしているトレーニングジムは休業日ですが、プールだけが夏休み中の特別オープン。利用料金も割引なので、きっと「芋の子を洗う」ほど混み合っている…と覚悟して出かけました。しかし、まったくの拍子抜けで、いつもよりものびのび泳ぐことができました。
また今日は、病院に帰る前に図書館に立ち寄りました。最近は神戸新聞しか読んでいなかったのですが、朝日、毎日、読売、産経、日経の各紙にもじっくり目を通すことができ、なぜかホッとしています。
14回目の陽子線治療を受けました。今日は、熊本市から治療を受けに来られた方とも話す機会があったのですが、テレビ放送で粒子線医療のことを知ったとのことでした。折しも今夜のTVニュースは、全国のがん診療連携拠点病院が登録した患者数や治療法のデータをもとに、国立がん研究センターがまとめた結果、がんの治療法について地域差が大きいことが分かった…と報じています。
午後は、トレーニングジムと水泳。トレーニングマシンのウェイトを少し増やしてみました。
入院生活は3週間を経過しました。3日目から始めたマシーントレーニングと水泳も、ジムの休業日と帰堺した日のほかは休まず続けています。今日はプログラムの一部に手を加え、水泳距離をまた少し延ばしました。
その成果なのか、体組成計の数値は、体重が1.9s減、肥満度は「-0.1%」(当初2.9%)です。治療中の体調観察に当たってくれている入院先のナースが、「私も行ってみようかしら」と言い始めています。とは言え、毎日3時間近くをかけての体力づくりを退院後も続けるのは、かなり難しいでしょうね。
土曜・日曜は粒子線医療センターでの治療はありません。そこで、営業開始(9時)すぐのトレーニングジムに行きました。朝から結構混み合っており、プールも水泳教室のため使用レーンが制限されて独り占めはできません。ともあれ、予定のプログラムと水泳距離をこなして帰院したら、ちょうど昼食の配食時間でした。
実は、ジムと水泳を午前中に済ませたのは、堺で入院中の母が小さな手術を受けるので、場合によれば帰ろうかと思ってのことでした。付き添ってくれた妻と弟から心配なく終わったことを聞き、午後は、読書のかたわら1週間分の衣類を洗濯しました。
※入院先の各フロアーには洗濯機と乾燥機(いずれもコイン式)が設置されています。ついでに掲載した写真は「スタッフステーション」とその近くにある私の病室で、入院直後(七夕のころ)に撮影したものです。
陽子線治療は13回目。予定のちょうど3分の1を終えたことになります。
午後は、トレーニングジムとプール。ゆっくりできたので、昨日と同じ距離を泳ぎました。