今朝は目覚めが少し遅くなって迷いましたが、大泉緑地へ。「三日坊主」を何とか回避して、8月定例会(8月28日開会なので、そう呼びます)の最終本会議に臨みました。
本会議では、決算委員長と各常任委員長が委員会の審議状況を報告した後、全議案を可決。ただ、某党議員が離席していて採決に加われなかったり、各種意見書を提案する議員が憲法条文や月日を読み違えるというハプニングがありました。もっとも、読み違いについては、会議録作成時に訂正されることになるでしょう。
なお、本会議終了後、恒例の挨拶まわりで永藤市長が控室に来訪。その際、3月の健康福祉委員会で議論した「インクルーシブシアター」に触れる話もありました。インクルーシブシアターとは、「障害は人にあるのではなく環境にある」という理念を元にして体現した劇場づくりのこと。ぜひとも、実現をめざしてほしいものです。
朝の大泉緑地歩きは今日も続いています。
午後、アスベスト問題で鋭い取材活動をされているフリージャーナリストの井部正之さんが来訪。市役所で、中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会の古川和子さんなども交えてレクチャーを受けました。大気汚染防止法の改正動向や自治体の対応などに関して、大いに参考になる情報をいただくことができました。
今朝の大泉緑地へは、長袖シャツで出かけました。午前中、議会運営委員会。29日の最終本会議は、どうやら波乱なく閉会となりそうです。
なお、メールでご相談があった南区の産廃処理場などについて、議運終了後に環境保全部と開発調整部からヒアリングし、調査を始めました。
4日ぶりに歩いた大泉緑地では、ギンナンが落ち始めていました。午前中に胡蝶蘭の植え替えを済ませ、午後は「議員活動報告」(88)の校正など。
妻の実家の庭から球根を持ち帰ったヒガンバナ(曼珠沙華)が今年はよく咲いています。鮮やかな赤と艶やかな姿が大好きな花です。他方、酷暑に持ち堪えたケイトウは色あせ、かわいそうなので、片付けてやりました。
季節の移ろいを実感し、花苗を購入するために和泉市の大型園芸店へ。途中、ハーベストの丘農産物直売所に立ち寄りましたが、堺産野菜の姿がほとんど見えません。どうやら端境期に入ったようです。
買い物から戻った午後、花苗の植え付けにかかり、一気に5鉢をつくりました。
決算委員会での体罰問題に関する議論の様子を伝える記事が、毎日新聞(2020.9.23)大阪版に掲載されました。この記事では2012年〜19年度に発生した体罰35件について、半数近くが保護者からの連絡で判明したと報じられています。
体罰問題については2013年の予算委員会でも議論しており、その折には2007年〜11年度に発生した体罰事案を検証しました。今回は2012年以後の体罰事例の検証を試みましたが、こんな検証は今回限りで終えることができたらうれしいのですが…。
■健康福祉委員会つづき=石綿検診
さて、健康福祉委員会では、昨日の日記で報告した議論に続いてアスベスト健康被害者に対する検診について質しました。
堺市では、40年以上前に盛んだった麻袋加工業に起因する健康被害が発生していることが、2014年4月、被害者自身の記者会見で明らかになりました。
被害者の要望を受けた堺市は、国(環境省)の制度による石綿(アスベスト)検診を実施し、判明した被害者への対応を行うと同時に、新たな被害者の発掘にも努めています。
今年はこの検診制度が新たになり、CT撮影が実施されない場合の見落としを懸念する声が、被害者やずっと被害者に寄り添っている古川和子さん(中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会)などから届いています。その声を受け止め、環境省への働きかけを行うことを求めました。
■健康福祉委員会つづき=膠原病陳情
最後に、全国膠原病友の会大阪支部から提出されている「陳情」について議論。
堺市立総合医療センターに開設されている「リュウマチ膠原病内科」が、常勤医4人の退職によって今年4月から縮小され、多くの患者さんが不安を抱いています。そこで、「リュウマチ膠原病内科の再開を強く望みます」との陳情が出されました。
ところが、これに対する市当局の回答は「再開」にはストレートに答えていません。そんな回答姿勢は誤りではないかと指摘。また、陳情者の意向を正確に総合医療センターに伝え、再開への格段の努力を促すように求めました。
▼毎日新聞(2020.9.23)=画像クリック→拡大
今日の健康福祉委員会は午前中に市長、午後は一般と陳情、計3回の発言機会がありました。
■永藤市長に「明石市政を参考にするか?」
市長に質したのは、今議会で大阪維新の会の議員がしきりに口にした兵庫県明石市の各種施策のこと。決算委員会の総括質疑では、明石市の子育て施策「5つの無料化」を語る際、「竹山前市長時代は発信力があった」と維新議員が発言しました。
そこで、永藤市長に「竹山前市長よりも発信力が劣っていると思うか」と質問。すると市長は、「決算委の維新議員の発言を聞いて疑問に感じた。よく分からないが、より効果的に行っていく」と言葉を濁しました。また、「明石市政を参考とするか」との問いにも、「明石市に限らず、全国、世界各国の事例を参考にする」と、否定はしないものの、用心深い答弁でした。
市長が退席した午後は、まず「堺市の子育て支援施策の特徴はなにか」と質問。担当課長が、重点施策として「待機児童解消」と「児童虐待防止」を挙げたので、それぞれを明石市と比較してみることにしました。
■待機児童数=堺市11人/明石市365人
保育所等利用待機児童対策として、堺市は4年間で3600人の受入枠拡大をめざし、今年度の待機児童は11人(過去最少)となっています。これに対して明石市は何と365人の待機児童が発生しており、、明石市長が誇る子育て層人口の大幅増加が原因となっていることは明白です。
待機児童解消に懸命に取り組んでいる対策室長に、「市長が明石市のように子育て施策に力を入れると迷惑か」と、ちょっと意地悪な質問を投げかけてみました。
すると、「子育て施策の充実と保育需要がリンクするのは事実。堺市では 保育需要を掘り起こすことも見越し(保育施設の)整備計画を作っている。市長が今も力を入れている子育て支援をそれ以上に力を入れ、発信も強化して(子育て層)流入が進むことになれば、それに合わせ、いや、それに先んじて受入枠の整備を進める。迷惑ではなく光栄だ」とのこと。自信に満ちた、頼もしい答弁が返ってきました。
■明石市児童相談所と堺市子ども相談所
8月に聴いた明石市長の講演によると、同市の児童相談所には専門職である児童福祉司や児童心理司を国基準の2倍配置し、弁護士も4人配置しているとのこと。堺市の子ども相談所では体制強化プランに基づいて増員中で、2022年度にはほぼ国基準に達する各専門職員を確保する予定だそうです。ただ、「配置又は準ずる措置」との基準がある弁護士は配置されていません。その理由を質すと、「事例に応じて関りをもってもらう経験豊富な弁護士を複数確保しておきたいためで、常勤雇用は馴染まない。また、弁護士はケースワークを行うわけでもなく常時業務がない」とのこと。ただ、政令市ではすでに11市が配置しており、今後の検討を求めました。
※この後の議論(アスベスト検診/膠原病友の会の陳情)は、明日の日記で報告します。
毎日新聞(大阪版)の朝刊に、決算委員会で議論した体罰に関する記事が掲載されました。午後から登庁すると、執筆された高田房二郎記者が挨拶にみえ、「近く転勤することになった」とのこと。堺支局には2度目の赴任でした。たいへんお世話になりました。
登庁したのは、健康福祉委員会での議論に備え、関係部課と協議するため。明日は、午前中に市長への質問(10分間)があります。子育て支援、ひとり親家庭支援、アスベスト健康被害などについての議論は、おそらく午後でしょうか。また、今回は陳情案件でも質問を予定しています。
4連休の最終日。大泉緑地歩きは日課になりました。「議員活動報告」の編集もほぼ終え、健康福祉委員会での議論を踏まえて完成させます。