《2009.3.8〜10》
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3月8日(日)乾燥と偏西風のせいでしょうか。車に積もる微細な砂埃が気になります。
少し遅めの時間にゆっくりと大泉緑地を歩きました。季節の早かったウメは散り、アンズがつぼみをふくらませています。大泉池で泳ぐ水鳥たちも、冬とは種類が異なるようです。
月半ばから始めようと思っている駅前議会報告に備えて、「議員活動報告39」の原稿を作成。メイン記事は1月29日の大阪地裁判決です。当初、「一部判決理由の中に承服しがたい部分もある」と強調していた堺市も、「判決を今後の判断に活かしたい」と謙虚になり、市長も「指名停止業者だと説明すべきだった」と本会議で反省の弁を語りました。
私自身も「違法契約だ」と言い切れなかった追及の甘さを反省する旨の表明をしたのですが、契約議案に賛成した議員の皆さんはどのように思っているのでしょうか。裁判所は、「指名停止業者との随意契約は違法」としながら、堺市議会が賛成多数で当該契約を承認したことなどの事情を酌んで「私法上の契約は無効ではない」としたのです。裁判所が違法と断定するような契約について、何の議論をすることもなく容認し、「市当局を救ってやった」と考えるなら、それはまさに「議会の自殺行為だ」と言わざるを得ません。
3月9日(月)晴れ間は土曜と日曜だけ。三日目のきょうは、また午後から雨となりました。
朝いちばん、「議員活動報告」の原稿を印刷所に持参して、打ち合わせ。事務所に戻って来客応接の後、また印刷所に立ち寄ってから市役所へ。明日から始まる予算委員会各分科会などでの質問に向けて、関係職員との折衝に当たりました。現在のところ、次のような質問通告をしています。10日、産業環境分科会=環境アセスメント・環境モデル都市・新清掃工場、市民人権分科会=自治会役員の不祥事。12日、建設分科会=LRT計画。また、所属している総務財政分科会が先に終了した場合は、同じ日に開催される健康福祉分科会で市立堺病院移転問題を質すつもりです。
3月10日(火)天気の回復とともに暖かくなりました。市役所前広場に菜の花畑が出現。
予算委員会産業環境分科会での私の質疑は午後2時40分ころに始まり、3時20分ころまでかかったでしょうか。その間に、隣室で開催中の市民人権委員会は休憩となり、3時30分の再会後に私の出番です。まさに“綱渡り”で、2つの分科会での発言をしました。
●「環境モデル都市」となった堺市の環境政策(産業環境分科会での発言)
最初の分科会で問うたのは、「
環境モデル都市」に認定されたことを誇らしげにPRしている環境政策です。同じ政令市で認定された横浜市や北九州市の行動計画と比較すると、国際的役割や市民参加への取り組み姿勢が欠落していることを指摘。また、環境影響評価条例によるアセスメント対象事業の中に他政令市に比べて適用基準が緩やかなものがあることなどを質し、さらに、臨海部に建設中の新清掃工場をめぐる住民訴訟についても議論しました。
●自治会役員の長期在任は市民自治の発展を阻害していないか(市民人権分科会での発言)
先日逮捕された堺区の前・連合町会長は在任16年11か月。補助金不正受給などで辞めざるを得なくなった北区の自治連合会長は19年3か月です。調べてみると、93ある連合自治会の会長の在任年数は、25年以上=3人、20年〜25年未満=3人、15年〜20年未満=7人、10年〜15年未満=13人。このような長期にわたる在任が不祥事を生む温床になっていないか、地域での自治会運営や住民の自治意識涵養を阻む要因とはなっていないか…などと議論しました。残念ながら、自治振興を担当する幹部職員の危機管理意識は薄いようです。