3月11日(水)寒い風が舞い戻りました。サンダースさんが見つかったというのに…
※3月10日以前の日記は、前ページに掲載
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《2009.3.11〜12》
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きょうは、産業環境委員会と市民人権委員会の予備日。予算委員会での審議を分科会方式にし、常任委員会が終わってから各分科会を開くことにしたため、もう一日の開催を前提として議会日程を組んでいます。しかし、各委員会とも議論は低調で、昨日の両分科会は一日の会議時間さえも大幅に余らせて閉会。お陰できょうは日程空白の日となったため、朝と夕方に緊急の市民相談をお受けしました。
また、午後には1月15日の日記に書いた美原西小学校通学路の改善状況を視察。注意喚起の電柱幕は、現場で関係者と協議した翌日(1月16日)にすぐ設置されました。所々が欠けていた側溝のフタは、滑り止めの付いた新しい製品を調達し、きょう整備完了。実はこの通学路の危険性は、昨秋に学校が行った調査で保護者が訴えていたにもかかわらず放置されていたものです。1月15日朝、中百舌鳥駅前で私の「議員活動報告」を受け取って下さった方からメールが届き、その日のうちに現場を見に行ったところ、土木部美原地域整備事務所が迅速に対応してくれました。学校関係者には猛省を促したい事件です。
▲1月15日→3月11日(少しは安全に…)
ところで明日は、文教委員会と建設委員会、そして予算委員会の各分科会が開催されます。私は、建設分科会で「LRT事業」について質問する通告をしているのですが、朝からの発言予定者を数えると12番目。おそらく午後3時半以後になるものと見込まれます。
3月12日(木)晴れ、ときどき薄曇り。きょうも、風が少々強く吹いて寒い日でした。
文教委員会に引き続く分科会は3時20分に終わったそうです。他方、私が発言した建設分科会は3時前から始まって30分間休憩。出番は4時半ころから5時すぎまででした。「LRT事業を取り上げる」と予告していたら、「水谷一雄議員のブログで投稿者が面白い論争をやっている」と知らせて下さった方がありました。また、その論争で引用されている論文(渡辺由紀子ほか「LRT導入へのLCA適用」)を読んでみると、実に興味深い論説箇所が見つかりました。
左のグラフは当該論文に掲載されている「図9」を議会での議論のためにアレンジしたものです。論文の解説に基づいてグラフを読むと、「路線バス運行の道路をLRT化した場合、乗用車からLRTに乗り換える人が10%以上になるとCO2排出量が減少する」…ということになります。このグラフを示す前に、「LRTの運行により、いったいどの程度の乗り換えが見込まれるか」と市当局に質したところ、「ほんの僅か」との答弁がありました。
そうだとすると、堺東駅〜堺駅間のLRT運行では、路線バスよりもCO2排出量が多くなるのです。「LRTは環境にやさしい!」などというキャッチフレーズは、まったくのウソ。きちんと環境影響評価をして科学的に検証することを求めました。市当局は「条例上の義務づけはないがアセスメントは実施する」と答弁しましたが、私はさらに運行本数を切り口として、「人にやさしい」も根拠がないことを指摘。もしかしたら、堺市の謳い文句はどれもまやかしかもしれません。