タイから帰国して東京で勤務することになった弟が「出張の帰り道に寄れる」というので、母の誕生パーティーを開くことにしました。主役が疲れることを考慮して、4人の息子とその連れ合いだけのささやかな会でしたが、母は「幸せやなぁ」と言い、ほんとうにうれしそうでした。
1975年に父が亡くなって以来、母はずっと一人で暮らしていましたが、90歳になってケアハウスでお世話になり、95歳から現在の特別養護老人ホームに移りました。なお、孫は6人、ひ孫が4人(11月に1人プラス)います。息子たちとその妻の名前を呼び、自分の誕生日も「明治43年8月22日」だと覚えています。数え年では100歳ですから「百寿」の祝いとすべきだったかもしれません。しかしまあ、それは来年の楽しとにすることにしました。
●8月〜9月の市議会での木原市長の発言などを再点検してみると…
明日告示される堺市長選挙のため、本来「9月議会」であるはずの日程が、8月17日から始まるという異常な議会が終わりました。この議会での議論を振り返ってみると、LRT計画や市長退職金をめぐっての木原市長の「ブレ」が際だっています。いずれも、市長選をにらんでの対応だと思わざるをえません。
▼ほんとうにその気があるのでしょうか…LRT計画の見直し
木原市長は、「年度内にLRT工事を着工する」として3月議会に予算を提案しました。私が「住民の合意が得られていない段階での予算化は時期尚早」と指摘したのに、耳を貸しません。ところが、6月の議会で突然、「計画案の見直し」を表明し、「市長選挙前までに示す」と明言しました。しかし、8月議会では、「見直し案はさらに検討が必要」と言って前言を翻しました。このような状況に対して私は、@LRT問題は公共交通の全体計画のなかに位置づけられるべきであること、A新設路線の沿道におけるまちづくり計画と一体となるプランが提示されるべきこと、B計画づくりの段階から市民の参加を求めることが必要だと主張しました。
▼「市長退職金辞退」をめぐる不思議答弁
市長選への他の立候補予定者が、「高額な市長退職金(4年勤務で2570万円)は辞退する」と公約しています。さすがに木原市長も、わずか12年で8千万円近い税金を自分の懐に入れるのは気が引けたのか、「3期目分は辞退する」と言い出しました。理由は「現在の経済不況や市民感情に配慮して」だそうです。「それなら、4年先だけではなく、今年10月の2期任期満了時に受け取る退職金も辞退するべきではないか」と私が質すと、「4年前の選挙時に辞退しないと言っており、その約束を破ることはできない」との珍答弁。
●総選挙で国民が示した意思を理解できない“政権党”は危うい…
市長選での橋下知事の“参戦”に、木原陣営は脅えているのでしょうか。今朝の朝日新聞に、民主市議が「知事は自分の意に沿わない者をつぶそうとする。独裁者、ファッショだ」と発言したと報じられ、驚きました。総選挙に際して、橋下知事は「
民主党支持」を表明。そして、なれあい政治を批判しているのです。総選挙で示された有権者の意思がそこにあることに、なぜ、国民から“政権”を付与されたはずの政党の地方議員が気付かないのでしょう。私は橋下知事の政策のすべてを支持しているわけではなく、基本的な考え方に隔たりを持っています。しかし、「相乗り、なれ合い」が政治の発展を阻害するとの主張には、まったく同感です。