大綱質疑の2日目は、「自民党堺市議団」(自民党の分裂会派)、「プロジェクト堺」の各議員に続いて、私が3番バッターです。1番、2番の質疑は、昨日とは趣が変わって、質問、答弁とも台本朗読型でした。しかも、両会派議員の発言を聞いていて、「なんとなく与党化を思わせるようなやりとりだなぁ」と感じたのは、はたして私だけだったでしょうか。また、どちらの発言時間も通告よりもかなり短く、私の出番は予測時刻より20分ほど早まりました。
さて、今日の私の質疑内容は…
●竹山市長への質問
@11月30日の本会議答弁で、「副市長人事で内示はない」と答弁したが、翌日の新聞では内々に提示」という経緯が報じられている。記事は「ウソ」を書いているということか。
A「地方自治法に『内示』はない」などと強弁し、形式論で事実を認めないような政治姿勢は、市民を失望させることになるとは思わないか。
B公務員には、刑事訴訟法で「職務を行うことで犯罪があると思ったら告発しなければいけない」という義務がある。公選法違反容疑のあるハガキを出した大植氏を告発しないのか。
●田村副市長への質問
@11月27日の全議員総会で、「大阪府の土木部幹部時代、堺市の職員や先生方にお世話になり、力を合わせた」と言った。「先生方」とは誰で、どのような用件だったのか。
A同じ全議員総会で、「大阪府の小川副知事は自分の後任者だ。府とのパートナーシップの構築に貢献できる」と言った。同じく府出身の木原前市長はそのことに欠けていたか。
B大植氏は竹山候補を応援してミスした。市長選挙の際、田村氏は竹山候補とどのような関係にあったのか。
●議員のブログから見える「旧与党会派」の対応
質問の際に私は、
西林克敏議員(自民党市民クラブ)のブログ(11月27日)も示しました。
「今回の副市長人事は当初から、先ずは堺市にゆかりのある大阪府OBの田村氏の選任をして市政の運営をし、後は慎重にじっくりと人選すべきでは…と我々゙自民党市民クラブ、公明党堺市会議員団、クリエイティブフェニックス議員団″は提唱していたのです。(中略)『市長の専権事項だから・・』や『何かあったら辞めてもらえばいい…責任は選んできた市長にあるんや』なんて主張が事実あったことには、ただただ驚かされるばかりでした」(以上、引用)
どうやら、西林議員が書いている3会派は田村氏以外の人事に難色を示し、他の旧与党会派は受け入れる雰囲気があったようです。星原議長(公明党)が、大植氏が副市長辞退に追い込まれるようなハガキを市長に示した背景には、そんな事情もあったのです。
●不透明な副市長人事に、市長もやっと反省?
竹山市長は、上記質問への答弁で内示の事実があったことをようやく認め、「市民に不透明感を与えたことを今後の教訓にしたい」と反省の色を示しました。ただし、大植氏の告発は「見解が違う」と言って拒否。また、田村副市長は、「先生方」が議員であることは認めましたが、「誰であったのかは答弁を控えたい」と発言。土木行政に長く携わってきた大阪府職員という立場での議員との付き合いを具体に示すことには、やっぱり差し障りがあるのでしょう。
●大阪市でも副市長人事の「提案見送り」へ
ところで、今日の夕刊各紙(
読売、
産経、
毎日、
朝日)によると、大阪市でも平松市長が試みた民間からの副市長起用がつまづいたようです。自民、公明両党の反対で可決不能とみて同意議案の提案を見送ったことが報じられています。市長が大阪商工会議所会頭に依頼して推薦を得た田辺貞夫氏(関経連理事)について、「どういう人物かわからない」という理由で自公両党が反発しているとのこと。ともあれ、それらの事実が具体的に報道されているというオープンさは、竹山市長による副市長人事と様子を異にしています。