地下鉄・新金岡駅C出入口での議会報告は、これまでに済ませた5日、6日の朝よりも体感する寒さがやや緩和されました。とは言え、参加を予定されていたボランティアのお一人からは「風邪を引いたのできょうは休ませてください」との電話。また、別のお一人は昨秋来の膝痛を抱えて越年されており、いつも引き受けてくださっている地域への配布は、私が代わらせてもらいました。ことのほか厳しい気候の下での街頭活動で、お世話になっている皆さんに無理をしていただいていないのか、いささか気になっています。
●13日の臨時議会での議論は…
なお今日は、13日に招集された臨時議会の議事運営を協議する議会運営委員会が開かれたので傍聴しました。当日は午後1時に本会議を開会し、まず市長から、12月議会で否決された補正予算について再議に付す理由の説明があります。このことへの質疑の後、本会議を休憩し、議運で以後の議事運営を協議。再会して、討論や採決の後、12月議会での議決どおりになれば、それで閉会です。また、12月議会の議決を覆すことになれば、あらためて原案を審議することになるので、また休憩…。ちょっと複雑な議事運営となりそうです。
●民主党などが原案賛成に変身し、補正予算原案が可決される見通し
ところで、臨時議会の招集にあたって竹山市長は、6日の記者会見で総合交通体系の検討体制をつくることや基礎調査に着手することを表明しました。これは、12月議会に提出された民主党の修正案に配慮したものです。すでに、民主党や自民党の一部議員への懐柔策も講じられた模様で、都合16人が原案賛成に態度を変えるとか…。このため、12月議会で賛成した私や共産党などの12人に加えれば28人となり、過半数の26人を上回ります。結果としては私たちの主張が通って、LRT予算は削減されることになるのです。
●もともと、LRT予算削減に反対で協同歩調だった民主・公明党・自民党2会派
12月議会の建設委員会までは、民主、公明、自民2会派は協同歩調で、「LRT予算削減に反対する」との主張をしていました。従って、最終本会議には、公明党の議長を除く34人にクリエイティブフェニックスを加えた39人で、その旨の修正案を提出して可決。続いて、修正部分を除く原案(義務的経費など)を全会一致で可決するというシナリオが描かれていたはずです。ところが、民主(11人)が別の修正案を出し、自民市議団(5人)がこれに賛成したため、修正2案、原案がすべて否決されてしまいました。削減すれば市民生活に重大な影響を与える社会福祉費、生活保護費、児童福祉費、新型インフルエンザワクチン接種経費などの支出ができなくなったため、市長は、地方自治法の規定に基づいて「再議」を求めた訳です。
●あくまでLRT予算削減に反対の公明党&自民党市民クラブは困惑?
地方自治法はさらに、市議会が再び同じ議決を行った場合には、市長が議会意思を無視して予算計上してもいいことを規定しています。だから、各党が自己の主張を貫き通しても、市長が「再議」という手続きさえ踏めば市民生活への影響は回避できるのです。にもかかわわらず、対応を二転三転する「旧与党仲間」が出てきたことについて、一貫して「LRT予算の削減反対」を唱えている公明党や自民党市民クラブなどは困惑しているのではないでしょうか。何はともあれ、「旧与党会派」とかいう得体の知れない“結束”が崩れるのは大歓迎です。とは言え、たびたびの態度変更がどのような経緯に基づくものなのか、とりわけ政権を担う公党としてのきちんとした説明を「討論」で聞かせてもらえるものと期待しています。
■大阪弁護士会の会長選挙=無投票で金子武嗣弁護士を選任
話は変わりますが、来年度の大阪弁護士会の会長に金子武嗣弁護士が就任することになりました。同弁護士と初めて知り合ったのは、30数年前に金岡中学校(現・金岡北中)で起こった部活中の生徒死亡事件の保護者代理人を務めておられたころ。その後、何かと相談に乗っていただき、
昨年1月には、指名停止業者への発注を問う住民訴訟で「堺市の発注は違法」との判決を得るなど、お世話になっています。大阪弁護士会会長は日本弁護士連合会副会長を兼ねる職で、ますます多忙になられますが、ご活躍を願っています。