昨日の日記を読んだ方から、「公明党が長谷川案に反対した理由を知りたい」との問い合わせがありました。発言の詳細は把握していませんが、議会力向上会議の記録(抄)によると、公明党堺市議団の意見として、「議会基本条例の趣旨、『議会と市長との関係』等の規定との関係からも、(長谷川案よりも)正副座長案がよい」と記されています。
これだけではよく分からないので推察すると、「議会の基本条例だから、議会が主役」、また、「議会」の語を先行させるさ方が、後に続く「議会と市長その他執行機関との関係」という記述に整合する…という主張でしょうか。しかし、私の気持ちは、「市民の負託を受けて議会は活動する」という原点に立ち返って議会基本条例を定めるなら、やはり「市民が主人公」としたいのです。
12月23日(金)年末の休日ですが、寒さが増して気温は7℃までしか上がりません。
堺市議会でも、このところ「議会改革」への取り組みが進んでいます。すでに、インターネット中継、本会議場へのスクリーン設置などを実現。今議会からは、議場へのパソコン持ち込みも試行しています。また、各会派がメンバーを送る「議会力向上会議」が開かれ、「議会基本条例」制定に向けての議論も始まりました。市民の皆さんが期待する改革となるか、ぜひご注目いただきたいところです。
●「市民と議会」か「議会と市民」か・・・
その基本条例の「前文」と「第1条」について、正副座長の案が示されました。第1条(目的)案に「議会と市民との関係、議会と市長その他執行機関との関係及びその他の議会に関する基本的事項を定めることにより、市民に身近で開かれた議会を創造し…」という下りがあります。
また、「市長」との関係では、「議会は市長の行政執行のチェック役」という視点から「議会」を先に置くのが自然でしょう。でも、市民との関係は違います。ちなみに、この正副座長案の「目的」は、「市民に身近で開かれて議会を創造し、もって市民福祉の向上及び市政の発展に寄与する」と結ばれています。規定の効力に変わりがないとしても、こだわりたい一点です。
ところで今日は、このところ調査にかかっている某幼稚園の設置母体を訪問。関係者のお話を伺って、事件の概要がほぼ理解できました。
12月24日(土)昨夜の気温は0℃まで下がったようです。とても寒いイブとなりました。
私が気なったのは、「議会と市民との関係」の部分で、ここは「市民と議会との関係」とすべきだという意見書を提出しました。その理由は、地方自治の主人公は「市民」だからです。実際、正副座長が示している「前文案」にも、「本市議会は、市民から負託された期待に応えるため…」と記されています。「市民」の語を先に置くことが条例制定の意図に合致し、基本条例の制定にあたって議員が立脚すべき重要な観点だと、私はこだわっているのです。
しかし、私はこの向上会議のメンバーに入ってません。選出母体(無所属議員から1人)の関係上、別の無所属議員にその任を担ってもらっているので、どのような議論が行われたか承知していません。ただ、配布された会議記録によると、公明党が「長谷川意見に反対」と表明し、他の会派や無所属議員も「正副座長案でOK」とした模様です。