最初に取り上げた「ながそね幼稚園」の問題では、3月の健康福祉委員会での指摘の後、理事会体制が一新され、新理事会の下で支障なく教育が行われていることを確認。また、前理事長による不適切な会計支出に関しては、市民から調査請求があり、池田克史議員が倫理調査会に「回答」を提出したことを披露。健福委3日後の予算委員会で、池田議員は(長谷川の発言は)「十分な根拠に基づかない欺瞞に満ちたもの」と主張していたのですが、ご当人の「回答」によって、「欺瞞ではなく…事実だった」と立証するはめになったことを示しました。
●がん対策に必要な「体制づくり」
次に議論した「がん対策」は、豊島区や杉並区の視察で得た情報を基にして議論。「推進条例」「推進計画」「推進会議」「推進本部」など、「がん」に取り組む体制の比較表をスクリーン(写真)に示しました。豊島区では、昨年4月に区長提案の条例が施行され、併せて推進計画が策定されています。これらは、医師会なども参加する推進会議と区役所あげての推進本部の手で準備されたものです。また、杉並区は条例は未制定ですが、推進会議が推進計画を検討中です。堺市の場合、昨年5月議会で私が条例制定を提案。その後、公明党が条例案を作成中で、次回定例会(8月)にも提案する見込みだと聞いています。そこで、条例制定を待たずとも、推進計画の策定や推進会議の設置に向けての準備をすることを求めました。
●20政令市中16市がやっている「地域ねこ」活動
最後のテーマは、「ねこ対策」です。「野良ねこにえさをやる人がいる」、「砂場や庭がふんで汚された」、「捨てねこがある」…これまでも、さまざまな苦情が寄せられました。調べてみると、環境省が2年前に公表した「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」に「地域ねこ」の活動が示されています。20政令市中の16市が取り組んでいるのに、堺市の対応は遅れているのです。他部局にも働きかけて至急に検討し、実施するよう提案しました。
■総務財政委員会では、「職員・組織活性化条例」の審議
健康福祉委員会が3時過ぎに終わり、隣の委員会室で開かれていた総務財政委員会を傍聴しました。大阪維新の会が「職員・組織活性化条例」への修正案を提案。その主な内容は、@幹部職員を公募で任用する、A人事評価は相対評価(5段階=5%、20%、60%、10%、5%)で行う、B職務命令に違反した職員の免職…です。各会派からの質疑が行われた後に採決。維新修正案は、維新と公明の4委員が賛成、ソレイユ、自民(2)、共産の計4委員が反対して可否同数となり、委員長(ソレイユ)が「否決」と決めました。また、市長が提案した原案については、公明党が「賛成」にまわって6人、反対は維新の2人だけで「可決」となりました。
健康福祉委員会での私の発言は、予想どおり2時から始まりました。なお、1時〜3時は「市長への質問」の時間でした。質問者は1人だけで、そのまま委員会室に残った竹山市長にも、今日の議論の全部を聞いておいてもらうことができました。
取り上げたテーマは、@ながそね幼稚園への補助金について、Aがん対策について、Bねこ対策について。いずれも、パワーポイントのスライドを使った議論を展開しました。
●「欺瞞」でないことの実証は…
6月18日(月)曇り空にもかかわらず気温は29℃。台風も接近している模様です。