9月6日(土)時折の小雨。不安な天気が続きます、徳島県や播磨地方などには警報が…
昨日の大綱質疑で「若い世代の選挙参加」について議論する際、私が議場のスクリーンに示したのは、昨秋の堺市長選挙に関係する次の図です。
左は選挙のPRポスターで、女優の谷村美月さん(光竜寺小学校出身・23歳)をキャラクターに起用。堺市選挙管理委員会は、「デザインを重視して、投票率の低い若者層にターゲットを絞った」とマスコミなどに説明していました。
「その効果はあったのだろうか?」と思い、年代別の投票率の分かる資料を請求したら、選管は右の表を提供しました。20歳代から80歳代以上までの各代ごとに、各区の投票率が示されています。なお、この数字は全投票を調べた結果ではなく、各区で年齢構成が標準的な投票所を選んでの集計です。いちばん投票率が高いのは、南区を除いて70歳代(64.29%〜75.27%)でした。ちなみに、南区は60歳代が最高で75.27%。投票率が低いのはやはり20歳代台です。堺区28.11%、中区25.91%、東区29.86%、西区31.62%、南区31.62%、北区29.07%、美原区15.74%を比べれば、美原区が10ポイント以上低くなっているのが目立ちます。もっとも南区が最高ですから、全体の投票率を反映していると言えなくもありません。
●投票率を高めるために…
この調査だけでは即断できませんが、それぞれの区での堺市政やそのときの選挙への関心度の違いが原因だと考えるのが一般的です。なお、この調査は昨秋の選挙で初めて実施し、その結果は私が請求するまで公表されていませんでした。まず選管の消極姿勢を改めることを求め、継続的でより精度の高いデーターを蓄積するように提案しました。
また、投票率の高低は市民の皆さんの政治への期待や信頼に左右されるはずですから、全市及び各区で住民の思いに応える取り組みが必要です。さらに、「来春の市議選を控え、今、批判が集まっている政務活動費の不適切な支出について、市議会がどのように対処するかが問われる」と発言を付け加えました。
雨上がりの大泉緑地の道ばたで、ヒメジョオンの花が目にとまりました。昨日の日記で書いた選挙ポスターの主役・谷村美月さんが出演したNHKのテレビドラマ「やさしい花」の主題となった花です。大阪放送局が「こどもを守れ!」キャンペーンとして制作した、2011年の文化庁芸術祭参加作品。息子を虐待する22歳のシングルマザー「里美(小林)ユカ」(谷村美月)が好きな花で、虐待を受けながら母親を愛する4歳の息子「ミツル」(国分健太)がこの花を母に差し出すシーンが目に焼き付いています。最近ご相談を受けている若いお母さんの複雑な心境を考えながら、歩きました。