《2014.11.15〜16》
(1470)

※11月14日以前の日記は、前ページに掲載

11月15日(土)朝は5.6℃と冷え込みました。お昼に15.5℃、晴れていて爽快でした。

「図書館と地方自治」と題する、慶應義塾大学教授・片山善博さんの講演が、堺市立女性センターで催されたので聞きに行きました。鳥取県知事や菅内閣の総務大臣を務めた片山さんは、「地方自治が自分のライフワークだ」とおっしゃいます。
講演では、ご自身が高校時代に学校図書館の司書の役割の大切さを感じ、知事になって小中学校や県立高校への司書配置に力を入れた体験を語り、また、「地域の知的拠点である公共図書館や博物館には長期的視点をもった人材が必要で、指定管理者制にはなじまない」とも強調されました。東京の企業に運営を任せたら地域が疲弊するとして、若者雇用、書店や喫茶店の経営などへの影響にも言及。 さらに、図書館は新しい可能性を広げて自治体行政の課題を担うべきこと、市民が政治や行政に対して日常的に発言できる場が必要なことなど、興味深い問題提起もされました。

11月16(日)曇り空ながら晴れ間もあり、風がなかったので戸外での仕事は楽でした。

●竹山市長も「ポストの数ほど図書館を!」と…
今日の講演会は、「学びを広げる学校図書館の会」が主催。堺市教委が後援するものです。冒頭、来賓として挨拶に立った竹山市長は「学校図書館に力を入れたいと思っている。また、ポストの数ほど図書館があったらうれしい」と語りました。市長は挨拶の後も会場に残って片山さんの話に耳を傾けていましたが、講演を聞く前のこの発言は、主催者や協賛者として講演会の世話をされていた図書館運動に関わる人たちを励ましたことでしょう。
ちなみに、「ポストの数だけ図書館を」という言葉は、児童文学者の石井桃子さんが、著書『子どもの図書館』の章に付けられたもの。石井さんは、アメリカ・カナダ・イギリスの大きな市では子どもが歩いていける距離にひとつの図書館分館をつくるのが目標になっていると、この著書に書いています。その後の読書運動や児童図書館発展のスローガンとして使われてきました。

朝から夕方まで、琉球アサガオの撤去作業。一昨日と合わせて2日を要しました。事務所前のフウセンカズラも片づけ、花鉢も入れ替えて冬の装いです。
さて、注目の沖縄県知事選挙。米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対を標榜した翁長雄志さんが圧勝しました。県民の意向を無視して、埋め立てを承認した現職知事は、約10万票の差を付けられて敗退。この選挙に現れた沖縄県民の怒りを、私たちもきちんと受けとめなければいけないと思います。沖縄に基地を押しつけ、集団的自衛権で平和憲法の屋台骨を壊した上、改憲への道を強行しようとしている安倍政権の本質を見極めることが必要です。
私が10月17日のアクション日記に書いた観測が当たって、安倍首相は「国会解散」に踏み切るようです。消費増税を見送らざるをえないアベノミクスの失敗、売り物の女性閣僚の不祥事から他の閣僚にも及ぶ“政治とカネ”、そして沖縄知事選の敗北。総選挙の実施によって全ての失政をリセットし、安倍氏が自己の政治的立場を守ろうと目論んだのが今回の解散だと、私は思います。民主党政権時、自民党党首として約束した「身を切る改革」など、やる気さえ見せずに進む“暴走政権”をどう審判するか。ともあれ、私たちが問われることになります。

「アクション日記」月別インデックスへ