《2016.2.3.2》
(1664)
今日の大綱質疑では、市長に2回、監査委員事務局長に1回だけ答弁を求めるという筋書きで進めました。質問・答弁を合わせた持ち時間が40分と限られているためです。
●68万人有権者情報の流出事件
最初に取り上げたのは、68万人の個人情報流失事件。昨年6月に情報把握しながら9月まで公表が遅れ、その上、流出情報の全容が明らかになったのは12月という、事件への対応の遅れです。昨年末に設置された検証委員会の報告でも、初動対応で不十分さあったことが指摘されています。検証委員会の提言などを踏まえて、市長の責任や市民の不安・不信への対応を質したところ、市長は次のように答えました。
「市民の個人情報の流出を重く受け止め、12月議会においても市長として深くお詫びした。68万人の有権者情報は現在のところ二次流出を確認していないが、引き続き監視する。検証委員会からの様々な提言に真摯に対応し、再び同様の事案を起こさないようにしたい」
●竹山市長就任後に増えた職員処分数
左の表は、人事部から提供されたデータに基づいて作成した職員の処分状況です。棒グラフの下部(青色)が「懲戒処分」、上部(赤色)は訓告や厳重注意など懲戒に至らない「措置」の数。また、左の表が件数、右の表が人数を集計したものです。なお、21年度と22年度は措置数の提供が得られなかったので、懲戒処分だけをグラフにしました。
このようにグラフにしてみると、竹山市長が就任した平成21年10月以後に懲戒処分が増え始めていることが分かります。また、市長2期目を迎えた25年度から、26年度、27年度の3年間は、件数も人数も一段と増加しているのが歴然としています。
●予算説明で「現場に神宿る」と言った市長に…
竹山市長は、来年度予算案の説明に際して、「現場百遍」「現場に神宿る」との言葉を使いました。「現場に神宿る」は、高名な弁護士だった中坊公平さんがしばしば語り、著書の題名にも使った言葉です。就任以来、市政運営の根幹においてきた現場主義、市民目線を強調したかったのでしょうが、このような市政現場の状況をどのように考えるか。重ねての問いに市長は、「じかに職員と話して、公務員の心構えをしっかり植え付けたい。処分数を減らすべく肝に命じ、単純なミスから大きなミスまで許さない職場風土をつくりたい」と答えました。
なお、明日の本会議の大綱質疑終了後、維新の会提出議案への質疑をする予定です。
●繰り返される不祥事案
個人情報流出だけでなく、このところ堺市政の現場では不祥事が続いています。消防局の救急車が車検切れになりながら、116回も救急出動し、約980qを走行していた事件。社会福祉協議会の職員が民生委員児童委員連合会のお金を約1055万円も着服した事件。上水道部での貸付金焦げ付きと文書紛失事件。市民の皆さんからの強い怒りがたくさん届いている職員の仕事ぶりを明らかにしました。
3月2日(水)今朝も1.8℃と寒かったのですが、午後には10.2℃。春が近づいています。