《2016.9.22》
(1755)

※9月21日以前の日記は、前ページに掲載

昨日の決算委員会総括質疑では、今議会で私が指摘した市民の健康を脅かす二大事件(アスベストがれき飛散・めっき工場解体)について、関係局長の「総括」を求めました。各局長それぞれが最初に市民への「お詫び」の言葉を述べた後、概ね次のような発言をしました。
建築都市局長=市民の生命・身体に影響を及ぼす可能性があるのに、危機管理意識が欠けていた。対策を進める上での庁内連携も不十分だった。第三者による懇話会を設置してアスベスト等の専門的立場から意見を聞き、適正な判断を行って市民に丁寧な説明をする。
建設局長=市民の生命・身体に影響を及ぼす可能性があるのに、危機管理意識が希薄だった。今後、同じような事案を繰り返さないよう、「市民目線・現場主義」を徹底するとともに、個々の職員の能力を高め、組織力の向上にも全力で取り組む。
環境局長=工場解体については、初動の対応で通報者と面談せず、危機管理意識が欠けていた。すでに工場跡地所有者に土壌汚染状況の調査を求めており、強く指導する。また、アスベスト検出事案については、再発防止の通知と研修会を行った。今後、大気汚染防止法、大阪府生活環境保全条例による手続きについて庁内関係部局、民間事業者に周知徹底する。
健康福祉局長=関係局と一緒に公園周辺の住民を訪問し、健康や当時の状況を聞いている。一日も早く安心してお住まいいただけるように取り組む。職員に対して、市民の生命・健康・生活に直接関わる局としての責任と危機意識を持つことや情報共有を徹底するよう指示した。
子ども青少年局長=事故発生を受けて保育園から意見・要望を聞き、関係部局と連携して対処してきた。引き続いて誠実に対応する。組織としての危機管理、情報共有の重要性を改めて肝に銘じ、職員一人ひとりが危機管理意識を持つことを全職員に再度周知した。
上下水道局長=初動時に踏み込んだ対応をすべきだった。今回の状況について局の危機管理本部を立ち上げ、非常事態であることを宣言した。改めて事故対応マニュアルの検証・見直し、関係部局との連携強化を図る。危機事象に対して職員自らがアイディアと情熱で迅速・丁寧な対応を行い、各役職者が職責を果たして、市民の信頼を築くよう全力で取り組む。
総務局長=各事案は庁内連携や通報者への対応が不十分であったことに起因する。また、(アスベスト調査文書については)公文書の廃棄に関するルールが理解されていなかった。改めて公文書管理のルールについて庁内に通知し、適切な文書事務を徹底した。
●長谷川の意見と市長答弁
一連の事件を受けて堺市は職員に緊急通知を出し、その文書に「事後の百策より、事前の一策」という言葉が使われています。これは経営管理上でしばしば使われる名言ですが、市役所の仕事に当てはめるには、私はいささかの違和感を覚えました。策を弄するのではなく、「市民に寄り添って仕事する」ことこそ大事だと徹底してほしいと、竹山市長に提言しました。
これに対して市長は、「市役所全体が危機意識を持たなければならない。ヒューマンエラーに済ますことなく、システムの問題としてのチェックも必要だ。そして、市民の皆さんの気持ちになって事案を一つひとつ解決したい。全庁一丸となってこの事態に対応する」と答弁。私は重ねて、「そのヒューマンエラーという部分にメスを入れる必要がある」と主張し、質疑を締めくくりました。

月22(木)秋分の日。朝、大泉公園へは長袖シャツで出かけました。午後から雨に…

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