●住民の不安解消への対応を!
堺区の土壌汚染への対応は、住民から健康被害の通報がありながら、関係各局が連携して対応を始めたのは、私が9月の健康福祉委員会で取り上げた後のこと。住民の通報後、4か月も対処を怠った責任をあらためて自覚すること、また、工場解体跡地の土壌調査や拡散防止対策がいまだになされていない現状を指摘。今後も、健康不安が継続してしいる住民に十分寄り添って対応するように求めました。
●保育園保護者への心配りを!
アスベストがれきの飛散事件でも、がれきが落下した保育園への通報が遅れるなど、初期の対処に問題がありました。その後、専門家による懇話会を設置して対策協議に入っています。しかし、第1回懇話会は、写真のように保護者の参加が少なかったようです。小さい子ども連れて参加できるよう、託児室を設けることを提案。子ども青少年局長局長も、次回懇話会(12月10日)には保育士を派遣することを約束しました。併せて、園児の卒園後の連絡体制の確立にも万全を期すことを求めています。
●市長の3選は避けるべきで、選挙に勝つには「大義」が必要
2つ目の議論は、来秋の市長選挙。11月半ばに新聞各紙が「竹山市長の3選出馬」を報じました。しかし市長は記者会見で「推測記事だ」と述べ、「まだ白紙状態」と言明しています。
そこでまず、「過去2回の選挙で、なぜ竹山候補が勝ったと思うか」と問うと、市長は「現職より堺愛が強かった」などと答弁。そこで私は、「2009年にはオール与党でほころびが出ていた木原市政を竹山候補が変えるという大義があり、また2013年は『都構想』を持ち込もうとした維新候補に対して、「堺はひとつ」「堺をなくすな」で抵抗するという市民意識を代弁する大義があった」と指摘しました。
他方、木原市長にも進言したように、「最高権力の座は2期まで」という元兵庫県知事・阪本勝さんの政治信念を紹介して、「一般論として、竹山3選には反対する」と主張。そして、「それでも選挙をやるのなら、ぜひとも“大義”を示してもらいたい」と注文を付けました。
大綱質疑3日目の私の発言は、やはり少し早くなって11時14分から始まりました。最初に質問したのは、北部地域整備事務所の煙突解体にともなうアスベスト飛散事件と、めっき工場解体による土壌汚染問題。9月の議会で指摘した以降の取り組み状況を質しました。