●ネットでの主張と矛盾する請願反対理由
維新市議団のホームページには、8月の議会で「喫煙所廃止」を提案した目的の一つは、「議員の特権的な状態の解消」としています。また同会派の井関貴司議員がネットサイトに寄稿して文には、「実際に大半は議員が利用」、「結論は次回11月定例会まで持ち越されることになった」などと記されています。
ところが、総務財政委員会での請願に対する討論では、請願者が「喫煙室が議員のみの利用」とか、「議運は協議を先送りした」と記していることを難詰しました。自らが発信した情報と同じことを書いた市民を批判するのは、まさに自己矛盾です。
●「喫煙室の撤去」を決議したら、使用を止めるか?
ともあれ、4会派が提案した決議案には「本館11階喫煙所の撤去を含めた建物内禁煙を積極的に推進する」と明記されています。決議が成立したら、提案した議員は喫煙所の使用を止めるだろうと考え、念のため質してみました。以下は、各会派議員の答弁です。(敬称略)
▼維新の会(的場慎一)=職員と同じ場所を使用する。(黒田征樹)=現在の“たばこ部屋”はこれからも使わない。
▼公明党(大林健二)=建物内禁煙をめざす方向は理解しているが、喫煙所がまだある間は利用するかもしれない。
▼ソレイユ堺(小堀清次)=私自身も愛煙家の一人だが、決議案の提案者である。決議案の可決後は11階の喫煙所の利用は差し控える。
▼自民党(野里文盛)=私もヘビースもカーだ。喫煙所があるまではあそこで吸わせていただきたい。なくなれば他の方法を考える。
●「請願不採択」の理由が見えた公明党の答弁
最後に、「この決議が可決されたら、喫煙所はいつ廃止されるか」と各会派に聞きました。
▼維新の会(井関貴司)=議会の意思が示された時点で市長が速やかに対応するだろう。時期・予算などが調整課題だ。(黒田征樹)=即日なくしていただいらよいと考えている。
▼公明党(星原卓次)=敷地内喫煙所が今の状態でいいのかどうかを見極め、その整備や三次喫煙への対策をしっかりとった上で対応してもらいたい。
▼ソレイユ堺(山口典子)=決議されれば直ちに入れなくしても構わないと考えている。市民の請願を尊重しているが、議員として自らの意思で議決したいということの表明だ。
▼共産党(城勝行)=喫煙所は好ましくないと考えていた。議会が撤去しようと決議すれば、市長は速やかに撤去を進めてほしい。その間は経過を見ながら判断すればよい。
▼自民党(野里文盛)=時代の流れだし、議員特権との声も聞く。ただ、屋外喫煙所は雨の日に困るし、電灯も必要。11階をなくすなら、ぴっちりとした形で残していかなければならない。
(討論は明日の日記で…)
最終本会議での私の発言は昨日の予想よりも5分早まり、11時40分からになりました。
最初の質疑では、まず、前議会で「喫煙所廃止を議運の採決で決めたい」と言っていた大阪維新の会が、公明・自民・ソレイユと組んで、「受動喫煙対策強化決議」を提案するに至った経緯を質しました。説明はあいまいで、議長から「経過説明はそれでいいのか?」と念を押されるというお粗末さ。おそらく、きちんと誰もを納得させるような説明はできないのでしょう。私から見れば、自称「改革政党」の看板さえ忘れた“野合”だったにすぎません。