堺市議会が11月24日に開催する「議会報告会」が不評なようです。「定員48人」(事前申込制)として参加者を募集しているのですが、今日現在の応募者は16人。議会事務局が各会派に「市民の参加を促してほしい」と要請しているのですが、これでは当該会派の関係者や支持者だけが集まることになり、本末転倒です。
これまでずっと、議会の本会議場に市民を集めて「議会報告」をするという形で準備してきましたが、その限界がきたのではないでしょうか。7月に訪問した那覇市では全議員を8人ずつに班分けして、年2回、市内各地域の会館などに出向いて実施。明後日に議運の行政視察を予定している越前市でも、3班に分かれた議員たちが各地公民館などで「市民と議会との語る会」を開いています。
堺市議会も自分たちが足を運んで市民と膝を交える努力をすべきだと、私は以前から提案しています。ともあれ、今回の議会報告会は「防災」「世界文化遺産登録」などのテーマを設定しています。ご関心のある方はぜひご参加ください。定員に達しなければ「当日参加」もOKです。
●旅費条例改正に抵抗?紛糾した「議運協議」。もし、市長の提案がブレたら徹底追及します。
さて、旅費条例の改正について話し合う議運委員の協議は、思いのほか紛糾しました。その原因は私にあります。また、議運委員長が「改正条例の施行日を来年4月1日とする」と提案し、どの会派もこれに異議を唱えなかったからです。委員長の言い分は「1月以降に視察を実施する委員会もあるから」とのことですが、まったくもって「議会の身勝手」です。条例の施行日をいつにするかは市長の権限で、11月定例会に提案された議案は12月20日の最終本会議に議決され、「区切り」を考慮しても施行日は「2020年1月1日」となるのが自然な運びです。
私は、「他会派がどういう考えでも、筋が通らない施行延期に反対する。市長がもし遅らせるようなことがあれば徹底的に追及する」と言明しました。これに維新委員が反応し、「議員報酬カットについては言い出した維新がまとめるべきだという長谷川が、施行日をまとめようとしないのはおかしい」と発言。しかし、議員報酬カットは議会がまず決めるべきことですが、旅費条例の改正は苦し紛れとはいえ市長が言い出したことです。仮にも施行日を先送りして、市長自身が自分に支給する旅費の余剰金をポケットに入れ続けることを市民が許すはずはありません。即座に反論しましたが、いくら何でも永藤市長はそんなことをしないだろうと私は思っています。維新の会の議員たちはそんな市長の行動を妨害しようとしているのでしょうか。
なお、話がまとまらなった理由はもう一つあって、旅費計算の起点を現行の「堺市役所」から「自宅の最寄り駅」にしたいという公明党の提案です。私はこの提案には異論ありません。実際にかかった経費は「費用弁償」の対象です。また、新大阪駅や大阪駅に集合する出張なら私の場合は市役所起点よりも安価になり、地下鉄運賃を超える旅費の受け取りをすでに拒否しています。もっとも、この話は運用上の問題ですから市長が提案する条例改正案とは無関係で、まとまらなければ、とりあえず改正案を議決して現行の運用方式で計算すれば済むことです。
ところで、今朝のJR浅香駅前での議会報告は、晴天の下で開始。しかし、やはり8時20分に雨が落ち始め、いつもより15分早めて終了しました。