議会運営委員会の行政視察で、石川県議会を訪問。視察テーマは、同県議会がほぼ毎年1件の制定に至っている「議員提案条例」と、毎夏に実施している「ふれあい親子議会教室」です。両テーマとも、議会事務局企画調査課の田中課長から説明を受けました。
石川県議会では、2010年9月に「議会基本条例」を制定。この条例に基づいて、議員で構成する「議会改革推進会議」「広報広聴会議」「政策調査会」を設置しました。また、2013年3月には、「政策調査会運営要項」を策定して議員提案条例の検討を始めたそうです。
これまでに制定に至ったのは、2013年「いしかわの酒による乾杯を推進する条例」、2014年「歯と口腔の健康づくり推進条例」、2015年「がん対策推進条例」、2017年「スポーツ推進条例」、2018年「県産材利用促進条例」。また、現在も「主要農作物種子条例」(仮称)を検討中とのこと。乾盃条例などいわゆる「ご当地条例」に加え、歯科医師会や医師会の要望に応えた条例や、県議会のスポーツ振興議員連盟が推進役になった条例など、制定契機は様々です。
また、「ふれあい親子議会教室」は夏休み中の社会学習の一環として、小学校4~6年生を対象とする「議会教室」です。児童とその保護者72組が参加。「議員との名刺交換」など興味深いプログラムが準備されています。
なお私は、上記の視察テーマのほか同県議会基本条例が定める「議員の役割」「広域交流」「反問権」などについても質問。その実施状況を確認しました。
なお、提供を受けた「越前市議会だより」(第57号)によると、市長から提案された施設使用料関連条例を修正可決したこと、産業団造成事業の中止をめぐる一般質問を受けて正副議長が市長に申し入れを行うなど、インパクトのある議会活動が報じられていました。