昨日の朝日新聞「声」欄に、堺市倫理調査会会長・植松順子さんの投稿が掲載されています。知らせて下さったのは、高知県在住の川竹大輔さん。「長谷川さんのやってこられたことの一端が評価になったのかなと思いました」と、ショートメールに書き添えてありました。
倫理条例制定運動に取り組んだ39年前、市民参加の実現に知恵を絞り、「倫理調査会の委員は、13人とし、うち6人を議員のうちから、7人を地方自治法第18条に定める選挙権を有する市民で公募に応じたもののうちから、公正を期して市長が委嘱する」との条文を作りました。
そして市長は、「公正を期して」との条例規定に従って、「抽選の方法で」選任することを規則で定めたのです。
ただ、7人の市民委員を応募者の多い性から4人、少ない性から3人を選ぶという構成方法は、うかつにも認識していませんでした。植松さんの記事を読んで調査会担当事務局に問い合わせたところ、「2003年から」とのこと。私の市議会カムバックの直前のことだったようです。
朝から登庁し、倫理調査会事務局の行政部総務課や法制文書課と協議し、昨日の疑問点について確認しました。私の指摘どおり、「公正を期して」との条例の規定があるのに、市長が勝手に男女比を定めるのは問題があることは認めました。また、今年は新委員の公募を行うので、そのための告示手続きが進行中です。市当局は、大慌てで是正措置の検討に入りました。
堺市は、2002年に「男女平等社会形成推進条例」を制定し、審議会等の委員構成への配慮を定めています。2003年の措置はその影響によるものと推察されます。ただ、現在は「Xジェンダー」への配慮という課題のあることも、併せて指摘しました。
さて、大阪府の新型コロナ新規感染者数は、今日1099人。もちろん過去最多で、とうとう千人を超える事態となりました。なお、堺市の新規感染者数は46人です。
当時の考え方としては理解できますが、条例や規則にはそのような規定がないのに、市長の裁量で実行可能なのかなど、やや気になるところがあります。
ともあれ、「くじ引き民主主義」に結びつけて応募された植松さんや、そのことに注目して知らせて下さった川竹さんに感謝します。ちなみに、川竹さんは元朝日新聞記者で、退職後、三重県で津市議を1期務め、郷里の高知県では橋本大二郎知事を特別秘書として支えた人です。
さて今日は、金岡町の北部(竹内街道の北側)地域に「議員活動報告」を配布。午前中に2時間55分で797部、午後は1時間55分で376部をお届けしましました。なお、大阪府の新規感染者数は603人で、月曜日としては過去最多。堺市は57人。厳しい状況が続きます。