さて、今日発表された大阪府の新型コロナウイルスの新規感染者は1649人(亡くなられた方6人)。堺市は108人(同1人)でした。休日明けだった昨日の数字をかなり上回っています。
今日開かれた決算委員会第2分科会で議論したのは、JR堺市駅西側にある東雲公園の拡張予定地(堺区東雲西町一丁)に建つ建築物が抱えるアスベスト問題。
当該建物は5区画(1・2階)に仕切られ、うち2区画は2000年9月と2002年12月に買収済みですが、残り3区画は現在も民間の方が所有し、店舗営業中です。また、2002年3月までは北側に接する建物があって、市が買い入れる際に解体され空地になっています。
●屋根裏に吹付アスベスト
8月31日、この建物の屋根裏(北側庇部分)にレベル1の吹付アスベストがあることを、管理する公園緑地部が発表しました。報告を受けて詳細にヒアリングすると、そもそも3年前にも室内部分の屋根裏を調査して、アスベストが見つかっていることが判明しました。
折板鋼板の屋根裏に耐熱材としてアスベストが使われているのは、建築年から容易に判断できること。3年前、どうして外側部分も調査しなかったのか理解できません。
●北部地域整備事務所の教訓は?
堺市は、2016年6月に北地域整備事務所の煙突解体工事で、アスベスト入りがれきを隣接保育園の園庭にばらまきました。そんな失態を契機に「アスベスト対策推進本部」を設置して、再発防止や市のアスベスト施策の充実に務めてきたはずです。
同本部の事務局を担当する環境局の決算審査にあたって、今回の事案に対策本部がどのように関与したのか、抜かりはなかったかなどの議論を試みました。
民間所有も一体となった建物だけに、対策工事もかなりの困難性を伴います。決算委員会の総括質疑で、公園部局、建築部局もまじえての議論をすることを予告しました。もっとも、9月15日と予想される当日の発言時間は8分しかなく、相当の工夫が必要です。