《2021.12.15》
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※12月14日以前の日記は、前ページに掲載

しかし、補償制度があるわけではありません。「何よりも正確な介護認定が行われるようにすべきだ」と主張しました。また、介護認定に関する審査請求の状況を調べると、ここ5年間に12件の請求があって、Kさんのほかにもう1件、「認容」(つまり堺市の処分取り消し)の裁決が下されていました。議論はさらに発展するのですが、また明日の日記でご報告します。

今日の健康福祉委員会で、「健康福祉業務に係る審査制度」を議論することになった契機は、北区にお住まいのKさんから寄せられて相談です。「堺市の介護認定結果に納得できず審査請求をした。府の審査会から裁決書が送られてきたが、用語が難しいので解説してほしい」とのこと。
拝見すると「主文」に「本件処分は、これを取り消す」とあります。詳しく読むと、堺市の認定審査は「適切な審理が行われたと確認できない」とも書かれていました。「Kさんの訴えを府審査会が認め、堺市の弁明は退けられた。すごい!」とKさんに伝え、堺市が行うはずの再審査を待つようお願いしました。
裁決から1か月後、堺市は再審査結果をKさんに通知。最初の判定「要支援2」が「要介護2」に変更され、Kさんの要介護度は2区分重くなりました。
健康福祉委員会では、「不適正な判定結果を通知した1月15日から、再判定結果を知らせた11月1日までの9か月半、Kさんは必要な介護サービスを受けられないという不利益をこうむったのではないか」と指摘。市当局も、それを認めました。

12月15日(水)冬晴れが続いていますが、風の冷たさを感じます。4.0℃~14.0℃。

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