本日の議会運営委員会において、堺市議会本会議場への「日の丸」掲揚が提案会派の賛成多数で決定されました。
　私たちは、『日の丸」掲揚は、市民の間にも、議員の間にも、大きく意見の分かれる問題であり、とりわけ、自由な意見表明が保障されなければならない本会議場は、ふさわしくないと主張してきました。
　また、本件は、急な提案であり、各議員の意見を尽くすべきで、早急に結論を出すべきではないとも主張してきました。
　これが受け入れられず、本日、多数決で決定されたことに、心より、遺憾の意を表すものです。
　　　　2004年6月２５日

　国旗及び国家に関する法律は、平成１１年の施行からまもなく５年目を迎えようとしております。この間本市におきましても、市庁舎を一とする市の主要施設に国旗が掲揚されるとともに、小中学校においても入学式や卒業式の際に、等しく国旗の掲揚と国歌の斉唱が行われています。このように、国旗である日章旗は国歌の象徴として市民生活に定着しております。
　したがって、市民代表たる議員が参集する本市議会場にも国旗及び市旗を掲揚し、厳粛かつ清新な環境の下、更なる真摯な議論を展開すべきであると考え、別紙の通り議場における国旗及び市旗の掲揚を提案するものであります。
　　　平成１６年５月２１日
中井國芳議長様
　　議会運営委員
　　松本光治、星原卓次、吉川敏文、菅原隆昌、水ノ上成彰、奴井保雄、西村昭三、北野礼一
注　
�@この提案は、毎年１度行う議会の諸役員改選が始まる初日に提出されています。この日の本会議で「辞職許可」となった中井・前議長宛となっているのが、何とも奇妙です。
�Aその後、議運委員もいったん全員が辞任して選び直しました。その際、公明党の星原議員は副議長に就任したため中村勝議員と交代。自民党の奴井議員は加藤均議員と交代しています。
�Bフェニックス民主の小郷一議員が署名していない理由を質したら、「議運委員長に内定していたから」という説明がありました。いわゆる「与党会派」の役職ぶんどり合戦は、議長の辞職前から始まっているのでしょうか？　しかし、その後の正副議長選挙の混乱ぶりをみていると、この日に決着していたかどうかは、はなはだ疑問。仮にそうだとしても、この提案が議長選挙などをめぐる駆け引きや取り引きに使われたと疑う余地は十分にあります。

●参考→札幌市議会で議論
市議会議場への「日の丸」掲揚をめぐって、札幌市議会では自民党が提案。民主党はこれに反対しました。議論に際して、上田文雄市長が自民党議員の質問に答えた答弁は深い見識と弁護士出身らしい人権感覚に満ちています。その一部を次ページに掲載しました。
全文を読みたい方は、上田市長のホームページへ。