8月26日(火)カンチャナブリで共同墓地や戦争博物館→鉄道終点のナムトックへ
《2008.8.26》
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きょうは、隣国ミャンマーに接するカンチャナブリ県へ。バンコクから北西へ130qを、弟が自分の運転する車で案内してくれました。映画「戦場にかける橋」の舞台となったクウェー川鉄橋に着き、1日3本の列車を待つ間、駅前売店の女性と談笑。彼女が着ているピンクのシャツは、火曜日に多くのタイ人が着用する色です。
20分遅れて到着した列車に乗り、終点のナムトックまで片道2時間の旅。到着遅れでの折り返し運転のため、駅外に出る時間はありません。昼食は、車内販売(どうやら勝手に売っている様子)の豚肉照り焼き(5串20B)&ご飯(5B)=約85円です。
ちなみに、一部区間だけに乗車体験できるパッケージツアーもあるようで、たくさんの外国人旅行客が途中の駅で乗り降りしました。なお、私たちが鉄橋駅で買った3等車の往復乗車券(手書き)は1人200B(680円)。終着駅での写真に写っている車掌が、車内でハサミを入れてくれました。
カンチャナブリには、第2次世界大戦中、日本軍による鉄道建設の犠牲となった連合軍兵士の共同墓地や戦争博物館があります。墓地には多くの西洋人たちが訪れており、墓碑に刻まれた「24歳」という文字に心が痛みました。もっとも、この「泰緬鉄道」の突貫難工事には、捕虜3万人のほか10万人以上のアジア人強制労働者が動員され、捕虜のうち1万6千人、アジア人労働者はほぼその全員が死亡したのだそうです。そして、名も知れない労働者たちは「密林の奥深くに眠ったまま」だと、博物館の解説書に記されています。余談ですが、戦争博物館の前で、タイでは珍しい車いすマークが付いた障害者用トイレを見ました。