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《2008.8_thailand》
タイの風景@…乗り物
バンコク都内で最初に目についた乗り物はタクシーで、思いっきり派手な塗装をしています。車種はほとんどがトヨタ・カローラ。また、東南アジアから南アジアにかけて普及している三輪タクシーが、タイでは「トゥクトゥク」(サムロー)と呼ばれて走っています。
タクシーがメーター制なのに対して、トゥクトゥクの料金は運転手との交渉で決めるのだそうです。さらに、都内街路のあちこちに、グループで客待ちしている「バイクタクシー」を見かけました。グループごとに色分けしたベストを身につけ、バイクの後部座席に客を乗せるのです。もちろん路線バスも運行されていますが、写真のように走行中も乗降口の扉が開いたままになっているのには驚きました。
なお、タイではトラックの荷台に人を乗せるのも合法のようです。国策でトラックの税金が安いため、様々な工夫をこらした車や改造車を見ました。
車やバイクの数が多く、都内は終日渋滞。他面、車優先の社会づくりが先行していて、横断歩道はほとんど見かけません。信号整備も遅れていますから、歩行者は車の列の切れ目を見ながら、何車線もの車道を急ぎ足で横断。弱者への配慮はまだまだです。
チェンマイでは、交通取り締まりが緩やかなようで、ヘルメットを被ってバイクに乗っている姿はごく希です。しかも、3人〜4人乗りが普通のようで、家族全員(?)が1台のバイクで移動している風景をしばしば見かけました。また、写真の赤い自動車は「ソンテウ」というトラック改造の乗り合いバスです。このソンテウは、バンコクの郊外などでもよく走っていて、路線バスのない地域をカバーしています。
ところで、タイのガソリン代は32.4バーツ(約110円)。日本よりも安くはありますが、タイ人の収入(世帯平均月収6万円程度)からすると、相当高価なものと言えるでしょう。